正常な若者
正常な若者 | |
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Il giovane normale | |
監督 | ディーノ・リージ |
脚本 |
ルッジェーロ・マッカリ マウリツィオ・コスタンツォ |
原案 |
ウンベルト・シモネッタ ルッジェーロ・マッカリ ディーノ・リージ |
製作 |
ピオ・アンドレッティ アドリアーノ・デ・ミケーリ |
製作総指揮 | フランコ・クリスタルディ |
出演者 |
リノ・カポリッキオ ジャネット・アグレン ジェフ・モロウ ユージン・ウォルター |
音楽 | アルマンド・トロヴァヨーリ |
撮影 | サンドロ・デーヴァ |
編集 | アルベルト・ガッリッティ |
製作会社 |
ヴィデス・チネマトグラフィカ イタルノレッジオ・チネマトグラフィコ ディーン・フィルム |
配給 | イスティトゥート・ルーチェ |
公開 |
1969年11月29日 劇場未公開 |
上映時間 | 92分 |
製作国 | イタリア |
言語 |
イタリア語 英語 |
『正常な若者』(せいじょうなわかもの、イタリア語: Il giovane normale)は、1969年製作・公開、ディーノ・リージ監督のイタリア映画である[1][2]。イタリア式コメディの1作である[1]。
略歴・概要
[編集]本作は、1969年、フランコ・クリスタルディが経営するイタリアの映画会社ヴィデス・チネマトグラフィカおよびイタルノレッジオ・チネマトグラフィコが製作、直接にはピオ・アンドレッティとアドリアーノ・デ・ミケーリによる同国の製作会社ディーン・フィルムが請け負って製作を開始、ラツィオ州ローマ県ローマ市内やチュニジアのチュニス等でロケーション撮影を行い、完成した[1][2]。
同年11月29日、同国の映画会社イスティトゥート・ルーチェの配給によってイタリア国内で公開された[1]。イタリア国内では、ジェネラル・ヴィデオが87分版のDVDを発売している[3]。
日本では、本作は劇場公開されておらず、2011年1月現在、DVD等のビデオグラムも発売されていない[4][5]。
スタッフ・作品データ
[編集]- エグザクティヴプロデューサー : フランコ・クリスタルディ
- プロデューサー : ピオ・アンドレッティ (Pio Angeletti)、アドリアーノ・デ・ミケーリ (Adriano de Micheli)[2]
- 監督 : ディーノ・リージ
- 原案 : ウンベルト・シモネッタ (Umberto Simonetta)、ルッジェーロ・マッカリ、ディーノ・リージ
- 脚本 : ルッジェーロ・マッカリ、マウリツィオ・コスタンツォ (Maurizio Costanzo)
- 撮影 : サンドロ・デーヴァ (アレッサンドロ・デーヴァ Alessandro D'Eva [6])[2]
- 美術 : ルチアーノ・リケッリ (Luciano Ricceri [7])[2]
- 衣裳 : エツィオ・アルティエーリ (Ezio Altieri [8])[2]
- 編集 : アルベルト・ガッリッティ (Alberto Gallitti [9])
- 音楽 : アルマンド・トロヴァヨーリ
- 製作 : ヴィデス・チネマトグラフィカ (Vides Cinematografica)、イタルノレッジオ・チネマトグラフィコ、ディーン・フィルム [1][2]
- 上映時間 : 92分 [2] / 87分 [3]、 98分 [1]
- フォーマット : カラー映画(テクニカラー) - スコープサイズ(テクニスコープ、2.35:1) - モノラル録音
キャスト
[編集]- クレジット順
- リノ・カポリッキオ (Lino Capolicchio) - ジョルダーノ
- ジャネット・アグレン (Janet Ågren) - ダイアナ
- ジェフ・モロウ (Jeff Morrow) - シド教授
- ユージン・ウォルター (Eugene Walter) - ネルソン
- ウンベルト・ドルシ (Umberto D'Orsi) - 運転手
- クラウディオ・トリオンフィ (Claudio Trionfi) - マリオリーノ
- ジュゼッペ・フランコ (Giuseppe Franco [10]) - クラウディオ
- ダナ・ギア (Dana Ghia) - 女教師
- ジーノ・サンテルコーレ (Gino Santercole) - ジョルジョ
- ピッポ・フランコ (Pippo Franco)
- セルジオ・セラフィーニ (Sergio Serafini [11])
- アントニオ・チェーザレ・コルティ (Antonio Cesare Corti [12])
あらすじ
[編集]イタリアのミラノに住む「正常な若者」であるジョルダーノ(リノ・カポリッキオ)は、ジェノヴァを経由してフランスのパリまで、ヒッチハイクで行こうと試みる。スルーの連続の挙げ句拾ってくれたのは、裕福なアメリカ人たちを載せたオープンカーだった。年老いた考古学の教授シド(ジェフ・モロウ)、その若き妻ダイアナ(ジャネット・アグレン)、その友人の中年男ネルソン(ユージン・ウォルター)。彼らに、これからチュニジアに行くが、運転し荷物を持ってくれる前提でいっしょに来ないか、と誘われる。ジョルダーノは行く先々でダイアナに誘われ、また同室となったネルソンにも、ホモセクシャルな誘いを受ける。チュニジア、スペイン、サントロペを経由した最後の夜、シド教授の容態がおかしいことを知る。確かに彼は絶えず薬を服用していた。ジョルダーノは介抱しことなきを得、無事に目的地ジェノヴァにつくことができる。父と再会し、父の運転するクルマで高速を走るジョルダーノは、自分たちを追い抜くオープンカーが、あのアメリカ人たちのものであることに気づく。すこし前までの自分と同じような青年が運転しているが、あのような誘惑の旅がまた繰り返されるのだろうと感じる。
参考文献
[編集]- 『イタリア映画史入門 1905 - 2003』 : ジャン・ピエロ・ブルネッタ、訳川本英明、鳥影社、2008年7月 ISBN 4862651445
関連事項
[編集]註
[編集]- ^ a b c d e f Il giovane normale, インターネット・ムービー・データベース , 2011年1月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g h Il giovane normale, allmovie , 2011年1月23日閲覧。
- ^ a b Il giovane normale, General Video , 2011年1月23日閲覧。
- ^ ディーノ・リージ、キネマ旬報映画データベース、2011年1月23日閲覧。
- ^ ディノ・リージ、allcinema ONLINE, 2011年1月23日閲覧。
- ^ Alessandro D'Eva - IMDb , 2011年1月23日閲覧。
- ^ Luciano Ricceri - IMDb , 2011年1月23日閲覧。
- ^ Ezio Altieri - IMDb , 2011年1月23日閲覧。
- ^ Alberto Gallitti - IMDb , 2011年1月23日閲覧。
- ^ Giuseppe Franco - IMDb , 2011年1月23日閲覧。
- ^ Sergio Serafini - IMDb , 2011年1月23日閲覧。
- ^ Antonio Cesare Corti - IMDb , 2011年1月23日閲覧。
外部リンク
[編集]- Il giovane normale - General Video
- Il giovane normale - オールムービー
- Il giovane normale - IMDb