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正円孔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
骨: 正円孔
Sphenoid bone. Upper surface. (Foramen rotundum labeled at center left)
Base of the skull. Upper surface. Sphenoid is yellow, and arrows indicate the foramen rotundum.)
名称
日本語 正円孔
英語 Foramen rotundum
ラテン語 foramen rotundum ossis sphenoidalis
関連情報
グレイ解剖学 書籍中の説明(英語)
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正円孔(せいえんこう)は蝶形骨にある円形の穴で中頭蓋窩英語: middle cranial fossa翼口蓋窩英語: pterygopalatine fossaをつなぐ。ラテン語:foramen rotundum ossis sphenoidalis。

構造

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正円孔は頭蓋底英語: base of the skullに存在する開口部の一つで蝶形骨の前内側に存在する。上顎神経はこの正円孔と翼口蓋窩英語: pterygopalatine fossaを通り、頭蓋骨の外に向かう。

正円孔の面積は大きくなく、この事は正円孔が頭部静脈系の血液循環において、わずかな役割しか果たしていないことを意味している[1]

内容

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正円孔は三叉神経第二枝である上顎神経が通る。

形態

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正円孔は胎児期から出生、青年期までの間徐々に発達する。胎生四ヶ月で完全な輪状となるが、胎児期は卵型であり、出生後に円形となる[2]。円の直径は出生時には2.5mmであるが、15から17歳では3mmに成長し、大人では平均3.55mmである[2][3]

追加画像

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脚注

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  1. ^ Reymond J, Charuta A, Wysocki J (2005). “The morphology and morphometry of the foramina of the greater wing of the human sphenoid bone”. Folia Morphologica 64 (3): 188–193. PMID 16228954. 
  2. ^ a b 柳清二「ヒト蝶形骨の正円孔,卵円孔および棘孔の発生学的研究」『北海道医学雑誌』第62巻第3号、1987年3月、485–496頁、ISSN 0367-6102PMID 3610040 
  3. ^ Lang J, Maier R, Schafhauser O (1984). “Postnatal enlargement of the foramina rotundum, ovale et spinosum and their topographical changes”. Anatomischer Anzeiger 156 (5): 351–87. PMID 6486466. 

外部リンク

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この記事にはパブリックドメインであるグレイ解剖学第20版(1918年)150ページ本文が含まれています。