檜 (桃型駆逐艦)
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檜 | |
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基本情報 | |
建造所 | 舞鶴海軍工廠[1] |
運用者 | 大日本帝国海軍 |
艦種 | 駆逐艦 |
級名 | 桃型駆逐艦 |
艦歴 | |
起工 | 1916年5月5日[2] |
進水 | 1916年12月25日[2] |
竣工 | 1917年3月31日竣工[3] |
就役 | 1917年3月31日[2] |
除籍 | 1940年4月1日[2] |
要目 | |
基準排水量 | 755トン[注釈 1] |
常備排水量 | 835トン[注釈 2] |
全長 | 290 ft 0 in (88.39 m) |
水線長 | 281 ft 8 in (85.85 m) |
垂線間長 | 275 ft 0 in (83.82 m) |
最大幅 | 25 ft 0 in (7.62 m) |
深さ | 16 ft 0 in (4.88 m) |
吃水 | 7 ft 9 in (2.36 m) |
ボイラー | ロ号艦本式缶 重油専焼2基、混焼2基[注釈 3] |
主機 | ブラウン・カーチス式 単式直結タービン2基(減速ギア連結巡航タービン付) |
出力 | 16,700馬力[4]または 16,000馬力[5] |
推進器 |
2軸 x 700rpm 直径 6 ft 6 in (1.98 m)、ピッチ6 ft 0 in (1.83 m) |
速力 | 31.5ノット |
燃料 | 重油212トン、石炭92トン[注釈 4] |
航続距離 | 2,500カイリ / 15ノット[注釈 5] |
乗員 |
竣工時定員 109人[6] 1928年公表値 110名[7] |
兵装 |
40口径安式4.7インチ(12cm)砲 3門[注釈 6] 6.5mm単装機銃2挺 18インチ(45cm)3連装発射管2基6門 四四式18インチ(45cm)魚雷10本 |
搭載艇 | 20ft内火艇1隻、18ftカッター2隻、20ft通船1隻 |
※トンは英トン |
檜(ひのき)は、大日本帝国海軍の駆逐艦で、桃型駆逐艦の3番艦である。同名艦に松型駆逐艦の「檜」があるため、こちらは「檜 (初代)」や「檜I」などと表記される。
艦歴
[編集]1916年(大正5年)5月5日、舞鶴海軍工廠で起工[1]。同年12月1日午後1時進水[8]。1917年(大正6年)3月31日竣工[3]。
第一次世界大戦では、1917年から1919年(大正8年)まで、地中海の海上護衛に従事した[2]。1932年(昭和7年)、第一次上海事変において揚子江水域の作戦に参加した[2]。
1940年(昭和15年)4月1日、除籍。
艦長
[編集]※『日本海軍史』第9巻・第10巻の「将官履歴」及び『官報』に基づく。
- 艤装員長
- 高橋雄三郎 少佐:1917年1月10日 - 1917年2月7日
- (兼)田川薫 少佐:1917年2月7日 - 4月1日
- 駆逐艦長
- 田川薫 少佐:1917年2月7日 - 1918年7月5日[9]
- 江口穀治 少佐:1918年7月5日[9] - 1919年12月1日[10]
- 神山忠 少佐:1919年12月1日[10] - 1921年3月1日[11]
- (兼)斎藤二朗 少佐:1921年3月1日 - 1921年3月9日
- (兼)本田源三 少佐:1921年3月9日[12] - 4月6日[13]
- 村田章一 少佐:1921年4月6日[13] - 12月1日[14]
- 和田省三 少佐:1921年12月1日 - 1922年5月15日
- 山本弘毅 少佐:1922年5月15日 - 1922年6月16日
- 松田鹿三 少佐:1922年6月16日[15] - 12月1日[16]
- 成田二郎 少佐:1922年12月1日 - 1923年11月10日
- (心得)山本正夫 大尉:1923年11月10日[17] - 12月1日[18]
- 山本正夫 少佐:1923年12月1日[18] - 1926年12月1日[19]
- (兼)井原美岐雄 少佐:1926年12月1日[19] - 1927年1月15日[20]
- 安藤栄城 大尉:1927年1月15日 - 1928年7月5日
- 大石堅志郎 少佐:1928年7月5日[21] - 1929年11月1日[22]
- 森可久 大尉:1929年11月1日[22] - 1930年12月1日[23]
- 則満宰次 少佐:1930年12月1日 - 1931年4月15日
- 小西要人 少佐:1931年4月15日 - 1932年9月15日
- 羽田次郎 大尉:1932年9月15日 - 1933年11月15日
- (兼)近野信雄 少佐:1933年11月15日 - 1934年2月20日
- (兼)赤沢次寿雄 大尉:1934年2月20日 - 1934年7月25日
- (兼)小西要人 少佐:1934年7月25日 - 1934年11月15日
- (兼)岡林子郎 大尉:1934年11月15日[24] - 12月15日[25]
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ #海軍制度沿革11-2(1972)pp.1072-1073、昭和3年2月14日(内令43)、艦船要目公表範囲では775トンになっている。同書pp.1098-1099、昭和6年4月29日(内令79)では755トンになっている。
- ^ #海軍造船技術概要p.394では常備排水量800(噸)としている。
- ^ #日本駆逐艦物語p.78では前方2基を『石炭焚き』としている。
- ^ #海軍造船技術概要p.394では重油213トン、石炭98トンとしている。
- ^ #日本駆逐艦史1992p.50では『15ノットで2,400浬』としている。
- ^ #戦史叢書31海軍軍戦備1付表第一その二「大正九年三月調艦艇要目等一覧表 その二 駆逐艦」には『四〇口径四一式八糎砲 二門』ともある。
出典
[編集]- ^ a b #T6公文備考19艦船1/樫、檜画像6、『舞工第七ノ三號ノ一九五 大正五年五月五日(中略)驅逐艦檜本日起工 右報告ス(終)』
- ^ a b c d e f 『日本海軍史』第7巻、298頁。
- ^ a b #T6公文備考21艦船3/引渡、授受(1)画像30、『駆逐艦樫檜授受結了ス 三月三十一日 舞鶴鎮守府司令長官』(大正6年4月の受付印)
- ^ #帝国海軍機関史別冊表20、(第一一表)
- ^ #戦史叢書31海軍軍戦備1付表第一その二「大正九年三月調艦艇要目等一覧表 その二 駆逐艦」
- ^ #海軍制度沿革10-1(1972)pp.567-568『大正五年十月十二日(内令二二三) 海軍定員令中ノ通改正セラル 驅逐艦定員表ノ下ニ「其一」ヲ加フ 附表ノ通驅逐艦定員表其二ヲ加フ | 第五十九表ノ二 | 驅逐艦定員表 其二 | 一等驅逐艦 | 天津風、磯風 | 二等驅逐艦 | 桃 |(以下略)』將校、機關將校6人、特務士官、准士官3人、下士24人、卒76人。
- ^ #海軍制度沿革11-2(1972)pp.1072-1073、昭和3年2月14日(内令43)、艦船要目公表範囲。
- ^ #T6公文備考19艦船1/樫、檜画像11、『大正五年五月二十五日(中略)駆逐艦檜本日午後一時無事進水結了』
- ^ a b 「海軍辞令公報 大正7年7月」 アジア歴史資料センター Ref.C12070263000
- ^ a b 『官報』第2199号、大正8年12月2日。
- ^ 『官報』第2572号、大正10年3月2日。
- ^ 『官報』第2579号、大正10年3月10日。
- ^ a b 『官報』第2603号、大正10年4月8日。
- ^ 『官報』第2801号、大正10年12月2日。
- ^ 『官報』第2962号、大正11年6月17日。
- ^ 『官報』第3102号、大正11年12月2日。
- ^ 『官報』第3368号、大正12年11月13日。
- ^ a b 『官報』第3385号、大正12年12月4日。
- ^ a b 『官報』第4283号、大正15年12月2日。
- ^ 『官報』第14号、昭和2年1月17日。
- ^ 『官報』第457号、昭和3年7月6日。
- ^ a b 『官報』第854号、昭和4年11月2日。
- ^ 『官報』第1179号、昭和5年12月2日。
- ^ 『官報』第2364号、昭和9年11月16日。
- ^ 『官報』第2389号、昭和9年12月17日。
参考文献
[編集]- 海軍省 編『海軍制度沿革 巻十の1』 明治百年史叢書 第182巻、原書房、1972年4月(原著1940年)。
- 海軍省 編『海軍制度沿革 巻十一の2』 明治百年史叢書 第185巻、原書房、1972年5月(原著1941年)。
- 海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第9巻、第10巻、第一法規出版、1995年。
- 片桐大自『聯合艦隊軍艦銘銘伝』光人社、1993年。 ISBN 4-7698-0386-9
- 片桐大自『聯合艦隊軍艦銘銘伝』普及版、光人社、2003年。
- 『世界の艦船増刊第34集 日本駆逐艦史』、海人社、1992年7月。
- 『世界の艦船増刊第107集 日本駆逐艦史』海人社、2012年12月。
- 日本舶用機関史編集委員会 編『帝国海軍機関史』 明治百年史叢書 第245巻、原書房、1975年11月。
- 福井静夫『日本駆逐艦物語』 福井静夫著作集第5巻、光人社、1993年。ISBN 4-7698-0611-6。
- 防衛庁防衛研修所戦史室『海軍軍戦備<1> 昭和十六年十一月まで』 戦史叢書第31巻、朝雲新聞社、1969年。
- 牧野茂、福井静夫 編『海軍造船技術概要』今日の話題社、1987年5月。ISBN 4-87565-205-4。
- 『写真日本海軍全艦艇史 Fukui Shizuo Collection』資料編、KKベストセラーズ、1994年。
- アジア歴史資料センター(公式)(防衛省防衛研究所)
- 『大正6年 公文備考 巻19 艦船1/樫、檜』。Ref.C08020923300。
- 『大正6年 公文備考 巻21 艦船3/引渡、授受(1)』。Ref.C08020927300。