横須賀ブラジャー
この記事の主題はウィキペディアにおける独立記事作成の目安を満たしていないおそれがあります。 (2024年4月) |
横須賀ブラジャー(よこすかブラジャー)は、神奈川県横須賀市のご当地カクテル[1][2]。ブランデーのジンジャーエール割り。
ご当地カクテルによる地域活性化の先鞭とされる[3]。
概要
[編集]「飲むブラジャー」として界隈で親しまれている[4]。
提供する店によって価格もまちまちでアレンジもされているが、「店に横須賀ブラジャーのポスターを貼ること」「専用グラスを使うこと」という決まりがある。また、横須賀ブラジャーシルクの場合は、独自開発した専用のジンジャーエールを使うことが決まりである[5]。
なお、「ブラジャー」はブランデーとジンジャーエールからの合成語であり、最後の「ジャー」を上げて発音する[6]。
歴史
[編集]2010年ごろの日本では、若い世代を中心とした「酒離れ」が叫ばれ、低価格居酒屋が台頭するなどで、既存のスナックやパブは苦戦を強いられていた[4]。横須賀中央駅にほど近くにある小さな飲食店が立ち並ぶ飲み屋街「若松マーケット」も例外ではなく、店舗数は減少していた。飲食プロデューサーの子安大輔が神奈川県の商店街支援アドバイザーとして派遣され来る[4]。当初、若松マーケットの店主たちからは「商店街が暗いので街灯の設置」「お洒落な石畳の舗装に改装」といったハード面を整備の要望の声が上がっていた[4]。ハード面の整備には費用と時間が掛かると、子安は知恵を絞った活性化に取り組むことを進言し、その頃、ハイボール人気が復権していたこともあり、おり、若松マーケットの昭和のイメージを活かしたブランデーのジンジャーエール割りというご当地カクテルを提案した[4]。「ブランデーのジンジャーエール割り」そのものはカクテルの1つとして世の中に存在していたわけであるが、そこにスナック街だからこそできる「遊び」‐『スナックのママさんが「ブラジャー」を提供する』という面白さがあるネーミング「横須賀ブラジャー」を加えた[4]。若松マーケットの空気感が、いやらしさを感じさせず、笑い飛ばす感覚とマッチした[4]。
こうして、2011年11月11日に「横須賀ブラジャー」が誕生した[1][2][4]。
種類
[編集]- 横須賀ブラジャー レギュラー[5]
- 氷、ブランデー、ジンジャーエールを用いる。
- 横須賀ブラジャー シルク[5][6]
- 2013年誕生[2]。
- 独自開発した生ショウガをすりおろしたものが入ったジンジャーエールを用いたもの。
この他、カクテルの味を再現したキャンディーもある[2]。
アレンジ
[編集]提供する各店舗によってアレンジがされており、以下に例示する。
- ホットブラ[1]
- 炭酸水ではなく、お湯割りにする。
「カップ」システム
[編集]店によっては「カップ」システムを導入している[1]。
Aカップ、Bカップ、Cカップとカップ数が上がると使用するブランデーが高級になる[1]。最上位はFカップでレミーマルタン使用[1]。
出典
[編集]- ^ a b c d e f 石原たきび (2019年5月15日). “ご当地カクテル「横須賀ブラジャー」はFカップまである”. デイリーポータルZ. 2024年4月27日閲覧。
- ^ a b c d 「三浦半島NEWS&TOPICS」『るるぶ横須賀三浦逗子葉山』JTBパブリッシング、2015年、5頁。ISBN 978-4533103575。
- ^ “"ご当地カクテル"百花繚乱”. タウンニュース (2013年11月22日). 2024年4月27日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “「飲むブラジャー」誕生語る 飲食プロデューサーの子安さん”. タウンニュース (2022年11月11日). 2024年9月13日閲覧。
- ^ a b c “横須賀に伝わる謎カクテル「横須賀ブラジャー」って何? 現地で飲んでみた!”. 食楽web. p. 2 (2023年9月30日). 2024年4月27日閲覧。
- ^ a b やまだひさえ (2015年7月17日). “飲む「ブラジャー」? 昭和の雰囲気を残したディープスポット、「若松マーケット」の「横須賀ブラジャー」をはしごレポート!”. はまれぽ.com. p. 2. 2024年4月27日閲覧。