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横須賀ブラジャー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

横須賀ブラジャー(よこすかブラジャー)は、神奈川県横須賀市ご当地カクテル[1][2]ブランデージンジャーエール割り。

ご当地カクテルによる地域活性化の先鞭とされる[3]

概要

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「飲むブラジャー」として界隈で親しまれている[4]

提供する店によって価格もまちまちでアレンジもされているが、「店に横須賀ブラジャーのポスターを貼ること」「専用グラスを使うこと」という決まりがある。また、横須賀ブラジャーシルクの場合は、独自開発した専用のジンジャーエールを使うことが決まりである[5]

なお、「ブラジャー」はブランデーとジンジャーエールからの合成語であり、最後の「ジャー」を上げて発音する[6]

歴史

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2010年ごろの日本では、若い世代を中心とした「酒離れ」が叫ばれ、低価格居酒屋が台頭するなどで、既存のスナックやパブは苦戦を強いられていた[4]横須賀中央駅にほど近くにある小さな飲食店が立ち並ぶ飲み屋街「若松マーケット」も例外ではなく、店舗数は減少していた。飲食プロデューサーの子安大輔が神奈川県の商店街支援アドバイザーとして派遣され来る[4]。当初、若松マーケットの店主たちからは「商店街が暗いので街灯の設置」「お洒落な石畳の舗装に改装」といったハード面を整備の要望の声が上がっていた[4]。ハード面の整備には費用と時間が掛かると、子安は知恵を絞った活性化に取り組むことを進言し、その頃、ハイボール人気が復権していたこともあり、おり、若松マーケットの昭和のイメージを活かしたブランデーのジンジャーエール割りというご当地カクテルを提案した[4]。「ブランデーのジンジャーエール割り」そのものはカクテルの1つとして世の中に存在していたわけであるが、そこにスナック街だからこそできる「遊び」‐『スナックのママさんが「ブラジャー」を提供する』という面白さがあるネーミング「横須賀ブラジャー」を加えた[4]。若松マーケットの空気感が、いやらしさを感じさせず、笑い飛ばす感覚とマッチした[4]

こうして、2011年11月11日に「横須賀ブラジャー」が誕生した[1][2][4]

種類

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横須賀ブラジャー レギュラー[5]
氷、ブランデー、ジンジャーエールを用いる。
横須賀ブラジャー シルク[5][6]
2013年誕生[2]
独自開発した生ショウガをすりおろしたものが入ったジンジャーエールを用いたもの。

この他、カクテルの味を再現したキャンディーもある[2]

アレンジ

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提供する各店舗によってアレンジがされており、以下に例示する。

ホットブラ[1]
炭酸水ではなく、お湯割りにする。

「カップ」システム

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店によっては「カップ」システムを導入している[1]

Aカップ、Bカップ、Cカップとカップ数が上がると使用するブランデーが高級になる[1]。最上位はFカップでレミーマルタン使用[1]

出典

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  1. ^ a b c d e f 石原たきび (2019年5月15日). “ご当地カクテル「横須賀ブラジャー」はFカップまである”. デイリーポータルZ. 2024年4月27日閲覧。
  2. ^ a b c d 「三浦半島NEWS&TOPICS」『るるぶ横須賀三浦逗子葉山』JTBパブリッシング、2015年、5頁。ISBN 978-4533103575 
  3. ^ "ご当地カクテル"百花繚乱”. タウンニュース (2013年11月22日). 2024年4月27日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h 「飲むブラジャー」誕生語る 飲食プロデューサーの子安さん”. タウンニュース (2022年11月11日). 2024年9月13日閲覧。
  5. ^ a b c 横須賀に伝わる謎カクテル「横須賀ブラジャー」って何? 現地で飲んでみた!”. 食楽web. p. 2 (2023年9月30日). 2024年4月27日閲覧。
  6. ^ a b やまだひさえ (2015年7月17日). “飲む「ブラジャー」? 昭和の雰囲気を残したディープスポット、「若松マーケット」の「横須賀ブラジャー」をはしごレポート!”. はまれぽ.com. p. 2. 2024年4月27日閲覧。

外部リンク

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