横田健一
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横田 健一(よこた けんいち、1916年(大正5年)9月3日[1] - 2012年(平成24年)2月6日[2])は、日本の歴史学者。専門は日本古代史[2]。関西大学名誉教授。
来歴
[編集]父貫次・母せつの長男として兵庫県神戸市生田区(現中央区)に出生[1]。
神戸市立諏訪山尋常小学校、神戸市立山手尋常小学校(転入)、兵庫県立第一神戸中学校、第三高等学校文科(甲類入学)を経て、1937年4月、京都帝国大学文学部史学科に入学(国史学専攻)[1]。
1940年3月、京都帝国大学文学部史学科卒業[2]、1941年4月海軍機関学校教授[2]。1946年6月 関西大学教授[2]。1964年、関西大学文学部長(~1966年)[2]。1972年、学校法人関西大学理事(~1977年)[2]。1987年3月、定年退職[2]、名誉教授、のち佛教大学教授[2]。1991年3月、佛教大学を退職[2]。
活動
[編集]日本古代史を専攻し、1971年、三品彰英から日本書紀研究会の代表を引き継ぎ、長年にわたって論文集『日本書紀研究』を編集した[2]。職場の関西大学では、1949年の史学科(のち史学・地理学科)設立にあたって中心的役割を担い[2]、石濱純太郎、魚澄惣五郎、末永雅雄らを教授陣に迎え、学科の基礎を築いた。また、関西大学の『七十年史』『百年史』といった年史編纂事業にも尽力した[2]。
主要著作
[編集]単著
[編集]- 『道鏡』(吉川弘文館、1959年、新装版1988年)
- 『日本のマッチ工業と瀧川儀作翁』(同書刊行会、1963年)
- 『日本古代の精神―神々の発展と没落』(講談社現代新書、1969年)
- 『白鳳天平の世界』(創元社、1973年)
- 『日本古代神話と氏族伝承』(塙書房、1982年)
- 『日本書紀成立論序説』(塙書房、1984年)
- 『観音信仰と民俗』(木耳社、1989年)
- 『神話の構造』(木耳社、1990年)
- 『飛鳥の神がみ』(吉川弘文館、1992年)
- 『古代王権と女性たち』(吉川弘文館、1994年)
- 『日本古代の文化と国家』(岩田書院、2010年)
- 『瀧川儀作伝―「マッチ王」辨三を継いで』(Bookway、2014年)
共著
[編集]編著
[編集]- 『日本書紀研究』(第6~27冊、塙書房)を編集。
共編著
[編集]記念論集
[編集]- 『横田健一先生還暦記念日本史論叢』(同記念会、1976年)
- 『横田健一先生古稀記念文化史論叢』上・下(創元社、1987年)