模刻 (曖昧さ回避)
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模刻(もこく)とは、
- 彫刻や碑などの彫塑物を模写して刻し、複製を制作すること。純粋な模倣のために行う場合、技法を学ぶための練習手段として行う場合、現物が摩滅・破損するなどしてそのままでは保存・鑑賞に堪えない時に行う場合、また美術館などで直接展示に支障がある時に展示用として行う場合などがある。ギリシア彫刻の古代ローマにおける模刻は特にローマンコピーと呼ばれる。ローマ美術を参照。
- 仏像の複製を制作すること。僧侶などが修行の一環として行うことがあった。
- 篆刻で官印や先人の刻した印を模倣し刻すること。篆刻技術の向上に必須とされ、多くの篆刻家がこれを行っている。
- 近世以前の木版印刷において、現物を参照もしくは版下として直接貼りつけて版木に起こし、既成の本や書画を複製すること。版木が磨耗して使えなくなった場合や漢籍のように事情により手元に版木がない本を刊行する場合などに行われた。版木間での複製もこう呼ばれることがある。
- 書道において、書蹟を石や木に模写して彫りつけ、保存・鑑賞・学書用の書蹟「法帖」を制作すること。「摹刻」(「摹」は「募」の「力」を「手」に換えた字)とも書く。模刻を参照。