概念計画5029
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概念計画5029(CONPLAN 5029[1])とは、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の体制崩壊後をにらんだ、朝鮮半島有事に関するアメリカ合衆国と大韓民国の軍事概念計画(Concept Plan、計画策定段階における作戦構想)である。
概要
[編集]北朝鮮国内でのクーデター・民衆による暴動・反乱軍による核兵器奪取・大量脱北・自然災害などによる体制動揺時の緊急事態への対応を想定している[2]。
金大中政権で策定され、盧武鉉政権で作戦計画(Operation Plan, OPLAN)への格上げが検討されたが、当時盧武鉉は金大中政権から引き続いて北朝鮮に対する宥和政策(太陽政策)を推進していた為、作戦計画への格上げはなされなかった。
しかし2008年にハンナラ党の李明博政権が発足し、同年9月以降の金正日総書記の健康悪化と、その息子である金正恩への権力委譲による体制内部での動揺を見越し、アメリカと韓国は作戦計画(作戦計画5029)への格上げを本格的に検討している[3]。また、軍事演習である"乙支フリーダムガーディアン"においてはその適用もなされている[2]。
脚注
[編集]- ^ “OPLAN 5029 - Collapse of North Korea”. GrobalSecurity. www.globalsecurity.org. 2011年8月5日閲覧。 “This would convert CONPLAN 5029 into OPLAN 5029.”
- ^ a b “韓米合同軍事訓練で2年ぶりに空母が参加…北挑発に備え”. 中央日報 (2011年2月16日). 2011年6月15日閲覧。
- ^ “韓米、北朝鮮急変事態に対応…「概念計画5029」補完”. 中央日報 (2010年10月4日). 2011年6月15日閲覧。
関連項目
[編集]- 作戦計画5026(OPLAN 5026)
- 作戦計画5027(OPLAN 5027) - 北朝鮮の南侵に対抗するための米韓共同作戦計画。
- 作戦計画5029(OPLAN 5029) - 本概念計画の具体化。
- 作戦計画5030(OPLAN 5030) - 北朝鮮軍の軍事リソース枯渇を狙った米韓の軍事挑発計画。
- 概念計画5055(CONPLAN 5055) - 朝鮮半島有事に関する日米間の概念計画。有事法制も参照。
外部リンク
[編集]- 在韓米軍 - 対北情報調査部