楊主明雲母
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楊主明雲母 | |
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シュツルンツ分類 | 9.EC.20 |
化学式 | KMg2.5(Si4O10)F2 |
結晶系 | 単斜晶系 |
文献 | [1] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
楊主明雲母(ようしゅめいうんも、yangzhumingite)は、雲母の一種。化学組成は KMg2.5Si4O10F2、結晶系は単斜晶系。
産出地
[編集]宮脇律郎(国立科学博物館)らによって、中国のバヤンオボ(白雲鄂博)希土類元素鉱床から発見された新鉱物である。
性質・特徴
[編集]通常の雲母類では、KMg3AlSi3O10F2の組成式で4配位の場所に1個のアルミニウムが入るが、楊主明雲母ではそれがケイ素に置き換えられており、それによって生ずる過剰の電荷は、マグネシウムが0.5個欠落することによって整えられる。このような雲母は4配位シリカ雲母(tetra-silicic mica)と称され、2価の鉄を主とする montdorite, KFe2.5Si4O10F2 のマグネシウム置換体と考えることもできる。
サイド・ストーリー
[編集]名前は、希土類元素鉱物の研究に貢献した中国科学院の鉱物学者、楊主明にちなんで名づけられた。
脚注
[編集]- ^ Yangzhumingite (英語), MinDat.org, 2012年4月1日閲覧。
参考文献
[編集]- Miyawaki, Ritsuro; et al. (2011). “Yangzhumingite, KMg2.5Si4O10F2, a new mineral in the mica group from Bayan Obo, Inner Mongolia, China”. European Journal of Mineralogy 23 (3): 467-473. doi:10.1127/0935-1221/2011/0023-2098. ISSN 0935-1221 .
- 宮脇律郎ほか「A1 中華人民共和国内モンゴル自治区白雲鄂博産の新種のカリウム四ケイ素フッ素雲母,yangzhumingite(楊主明雲母),KMg_<2.5>Si_4O_<10>F_2(口頭発表,一般講演)」『粘土科学討論会講演要旨集』第53号、日本粘土学会、2009年、18-19頁、NAID 110007389449。
- 宮脇律郎ほか「A15 Li添加合成楊主明雲母(カリウム四ケイ素雲母)の結晶構造解析(口頭発表,一般講演)」『粘土科学討論会講演要旨集』第55号、日本粘土学会、2011年、60-61頁、NAID 110008756745。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 新鉱物-楊主明雲母の誕生 - 島崎英彦