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椿原ダム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
椿原発電所から転送)
椿原ダム
椿原ダム
左岸所在地 岐阜県大野郡白川村大字椿原字クルス
位置
椿原ダムの位置(日本内)
椿原ダム
北緯36度18分45秒 東経136度53分51秒 / 北緯36.31250度 東経136.89750度 / 36.31250; 136.89750
河川 庄川水系庄川
ダム諸元
ダム型式 重力式コンクリートダム
堤高 68.2 m
堤頂長 201.7 m
堤体積 163,000 m3
流域面積 665.7 km2
湛水面積 116 ha
総貯水容量 22,274,000 m3
有効貯水容量 5,788,000 m3
利用目的 発電
事業主体 関西電力
電気事業者 関西電力
発電所名
(認可出力)
椿原発電所 (38,700kW)
新椿原発電所 (63,100kW)
施工業者 佐藤工業
着手年 / 竣工年 1952年1953年
出典 [1]
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椿原ダム(つばきはらダム)は、岐阜県大野郡白川村一級河川庄川水系庄川に建設されたダム。高さ68.2メートルの重力式コンクリートダムで、関西電力発電用ダムである。同社の水力発電所・椿原発電所・新椿原発電所に送し、合計最大10万1,800キロワットの電力を発生する。

歴史

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岐阜県から富山県へと流れる庄川では、小牧ダム祖山ダムといった大ダムを伴う水力発電所が戦前から建設されてきた。戦後1951年昭和26年)、日本発送電分割民営化に伴い設立された関西電力は、庄川の水力発電所群を継承。同年に成出ダムおよび成出発電所を完成させると[2]、その上流に椿原ダムおよび椿原発電所の建設を計画。事業は1952年(昭和27年)に着手し、1954年(昭和29年)1月に椿原発電所が運転を開始した[3]

関西電力はその後も開発の手を上流へと伸ばし、1956年(昭和31年)に鳩谷ダムおよび鳩谷発電所の運転を開始[4]。さらにその上流では電源開発によって御母衣ダムが建設され、1961年(昭和36年)に御母衣発電所が運転を開始した[5]。その後、関西電力は庄川にある既存のダムに対し再開発事業を展開。1967年(昭和42年)、祖山ダムに新祖山発電所が増設されたのに続き[6]、成出ダムや椿原ダムにおいてもそれぞれ新成出発電所・新椿原発電所の増設が進められた。両発電所は1975年(昭和50年)3月に運転を開始した[7][8]

周辺

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富山県南砺市東海北陸自動車道五箇山インターチェンジから国道156号を南下。赤尾ダム・成出ダムを過ぎて岐阜県白川村に入ると、椿原発電所の建物が見えてくる。のちに増設された新椿原発電所の建物は、そこから東へ少し離れた場所にある。椿原ダムは両発電所の上流に位置し、そのすぐ下流には東海北陸自動車道・椿原橋が架かる。当地の野山はになるとツバキで覆われることから「椿原」という地名が生まれたが、最近は少なくなったという[9]

脚注

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  1. ^ 電気事業者・発電所名(認可出力)については「水力発電所データベース[1][2]」、その他は「ダム便覧」による。画像は国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成(1977年度撮影)
  2. ^ 水力発電所データベース 成出発電所」(2008年3月31日入力、2011年1月7日閲覧)より。
  3. ^ 水力発電所データベース 椿原発電所」(2008年3月31日入力、2011年1月7日閲覧)より。
  4. ^ 水力発電所データベース 鳩谷発電所」(2008年3月31日入力、2011年1月7日閲覧)より。
  5. ^ 水力発電所データベース 御母衣発電所」(2008年3月31日入力、2011年1月7日閲覧)より。
  6. ^ 水力発電所データベース 新祖山発電所」(2008年3月31日入力、2011年1月7日閲覧)より。
  7. ^ 水力発電所データベース 新成出発電所」(2008年3月31日入力、2011年1月7日閲覧)より。
  8. ^ 水力発電所データベース 新椿原発電所」(2008年3月31日入力、2011年1月7日閲覧)より。
  9. ^ 『角川日本地名大辞典 21 岐阜県』1026ページ。
  10. ^ 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成(1977年度撮影)

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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