植野伸一
うえのしんいち 植野伸一 | |
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生誕 |
1954年2月17日(70歳) 日本 栃木県 |
出身校 | 同志社大学商学部 |
職業 | 実業家 |
植野 伸一(うえの しんいち、1954年2月17日 - )は、日本の実業家。株式会社ADKホールディングス代表取締役社長、日本広告業協会副理事長を務めた[1]。
経歴
[編集]栃木県出身。同志社大学商学部[2]卒業後、旭通信社(現・ADKホールディングス)入社。
営業局長、執行役員関西支社長、同コーポレート本部長などを経て2008年取締役執行役員、2012年取締役常務執行役員、2013年3月代表取締役社長に就任。
2022年10月19日、ADKホールディングスなど2社が2020年東京オリンピック大会組織委員会の高橋治之元理事に対する贈賄を行った容疑で東京地検特捜部に逮捕され[4]、同日付で代表取締役社長を退任した[5]。11月9日に贈賄罪で起訴された[6]。2023年1月23日、東京地裁は植野の保釈を認める決定を出した。保釈保証金は3千万円で、即日納付された。東京地検は決定を不服として準抗告したが、地裁の別の裁判官らがこれを棄却し[7]、同日中に保釈された[8]。2月17日に東京地裁で開かれた初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた[9]。5月16日の公判で検察側は「(部下の)報告を了解するにとどまらず指示した。責任は最も重い」として懲役2年を求刑した[10]。7月12日、東京地裁は懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡した[11]。同地裁の友重雅裕裁判長は、植野が部下2人の報告を受けて指示を出していたほか、高橋元理事に自らも依頼をしていたと指摘。「経営トップとして主導的な役割を果たしていた」と断じ、刑事責任はより重いとした。植野側は起訴内容を認める一方、資金提供に関する違法性の認識が「乏しかった」と主張していたが、友重裁判長は部下2人の供述などから、植野被告に違法性の認識があったと認定し.「不合理な弁解を重ね、部下に不当な非難を浴びせて責任をなすりつける態度に終始し、反省の態度が見いだせない」と指摘した[12]。
脚注
[編集]- ^ アサツーディ・ケイ社長に植野氏 日本経済新聞
- ^ 同志社東京校友会 アサツーディ・ケイ 植野伸一社長 講演会&懇親会
- ^ “JAAA、役員人事を発表”. RTB SQUARE (2021年6月3日). 2023年7月12日閲覧。
- ^ “ADKホールディングス社長ら3人逮捕”. 共同通信社. (2022年10月19日) 2022年10月19日閲覧。
- ^ “逮捕の植野社長退任を発表、汚職事件で広告大手ADK 後任は大山氏”. 朝日新聞. (2022年10月20日) 2022年10月20日閲覧。
- ^ “五輪汚職、「賄賂」総額は約2億円 元理事4回目起訴、捜査に区切り”. 朝日新聞. (2022年11月9日) 2022年11月10日閲覧。
- ^ “ADK前社長の保釈を認める決定 保証金は3千万円 五輪汚職”. 朝日新聞. (2023年1月23日) 2023年1月23日閲覧。
- ^ “五輪汚職・ADK前社長保釈 東京地裁、検察側の準抗告を棄却”. 毎日新聞. (2023年1月23日) 2023年1月24日閲覧。
- ^ “広告大手「ADK」前社長、贈賄罪認める 五輪汚職事件で初公判”. 朝日新聞. (2023年2月17日) 2023年2月17日閲覧。
- ^ “ADK前社長に懲役2年を求刑 「責任は最も重い」 五輪汚職”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2023年5月16日) 2023年7月12日閲覧。
- ^ “五輪汚職、ADK前社長の植野伸一被告に有罪判決…執行猶予4年”. 読売新聞. (2023年7月12日) 2023年7月12日閲覧。
- ^ “五輪汚職、ADK前社長に有罪判決 贈賄側「経営トップとして主導的役割」”. 産経新聞. (2023年7月12日) 2023年7月12日閲覧。
関連項目
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