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植木千可子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

植木 千可子(うえき ちかこ、旧姓:川勝)は、日本国際政治学者早稲田大学国際学術院大学院アジア太平洋研究科教授[1]。専門は、政治学国際関係論安全保障論、東アジアの国際関係と安全保障、日米中関係[2]

略歴

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1981年上智大学外国語学部フランス語学科卒業[3][4]。1983年同大学院外国語学研究科国際関係論専攻修士課程修了[5][4]マサチューセッツ工科大学政治学研究科博士課程では、バリー・ポーゼンスティーヴン・ヴァン・エヴェラに師事した[6]、2006年同大学博士号(Ph.D.政治学)を取得[7]。学位論文 ”The Rise of ‘China Threat’ Arguments” により、2007年6月Lucian Pye Award 受賞[1][7]

1983年から1991年まで朝日新聞記者(政治部等)[2][5]、1994年マサチューセッツ工科大学研究助手[5]、1998年北京大学国際関係研究所客員研究員[2][8]、2000年から2007年まで防衛省防衛研究所主任研究官[2]、2007年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科准教授[2]を経て、2008年より同教授[2]、2009年同大学国際学術院教授[3]

2009年、麻生太郎内閣で首相の諮問機関「安全保障と防衛力に関する懇談会」委員[2][9]。2012年から2015年までマサチューセッツ工科大学国際研究センター安全保障プログラム客員研究員[2]

主な著書・論文

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  • 『平和のための戦争論――集団的自衛権は何をもたらすのか?』ちくま新書、2015年
  • 『北東アジアの「永い平和」――なぜ戦争は回避されたのか』本多美樹共編著 勁草書房、2012年
  • 「第3章 戦略、軍事力、安全保障」『アクセス安全保障論』所収、日本経済評論社、2005年
  • ”Nationalism as a Cause of War: the Case of the Crimean War” (1997)
  • ”China’s Policy of Bread and Circus and its Effects on Policies towards Japan and the United States” Issues and Insights, vol.3, no.9 (2003)
  • ”Repairing the Strategic Safety-net: Interdependence and Security in East Asia” (2006)
  • ”The Rise of ‘China Threat’ Arguments” Dissertation, Massachusetts Institute of Technology (2006)

脚注

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  1. ^ a b 研究者詳細 - 植木 千可子”. w-rdb.waseda.jp. 2024年1月3日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 植木 (川勝) 千可子 (Chikako Kawakatsu UEKI)”. 早稲田大学 大学院アジア太平洋研究科. 2024年1月3日閲覧。
  3. ^ a b 講演者一覧”. 上智大学ソフィア会. 2017年10月29日閲覧。
  4. ^ a b 植木(川勝) 千可子 - 株式会社 勁草書房”. www.keisoshobo.co.jp. 2024年1月4日閲覧。
  5. ^ a b c 隊友会第49回防衛セミナー(東京):令和4年10月27日開催講師プロフィール
  6. ^ Alumni Profile: Chikako Kawakatsu Ueki | 2022 | News | MIT Security Studies Program (SSP)”. ssp.mit.edu. 2024年1月3日閲覧。
  7. ^ a b 植木千可子 教授 OFFICIAL SITE-早稲田大学大学院アジア太平洋研究科-”. www.waseda.jp. 2024年1月3日閲覧。
  8. ^ 筑摩書房 平和のための戦争論 ─集団的自衛権は何をもたらすのか? / 植木 千可子 著”. www.chikumashobo.co.jp. 2024年1月3日閲覧。
  9. ^ 植木千可子”. SYNODOS. 2024年1月3日閲覧。

外部リンク

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