椀屋久右衛門
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椀屋 久右衛門(わんや きゅうえもん、生没年不詳)は、江戸時代の豪商[1]。
大坂堺筋の豪商で椀や皿を商った[2]。遊女松山と深い仲になり、豪遊のすえ発狂して水死したと伝えられる[2]。没したのは菩提寺円徳寺の過去帳によると、延宝4年(1676年) 7月31日[1]とあるが諸説ある[2]。井原西鶴はこの稀代の放蕩者をモデルに浮世草子『椀久一世の物語』を書いた[1]。その他、演劇や舞踊の素材としても好まれて数多くの作品が作られた(椀久物)[1]。紀海音の浄瑠璃『椀久末松山』や、長唄『其面影二人椀久』などが有名である[1]。墓所が大阪市実相寺にある。