コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

秋水美術館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
森記念秋水美術館から転送)
秋水美術館
SHUSUI MUSEUM OF ART
秋水美術館 外観
地図
秋水美術館の位置(富山県内)
秋水美術館
秋水美術館 (富山県)
秋水美術館の位置(日本内)
秋水美術館
秋水美術館 (日本)
施設情報
正式名称 公益財団法人秋水美術館
前身 森記念秋水美術館
MORI SHUSUI MUSEUM OF ART
館長 浅地豊[1]
建物設計 三四五建築研究所
延床面積 2,078m2
開館 2016年平成28年)6月11日
所在地 930-0066
富山県富山市千石町1丁目3番6号
位置 北緯36度41分14.5秒 東経137度12分42秒 / 北緯36.687361度 東経137.21167度 / 36.687361; 137.21167座標: 北緯36度41分14.5秒 東経137度12分42秒 / 北緯36.687361度 東経137.21167度 / 36.687361; 137.21167
外部リンク 秋水美術館
プロジェクト:GLAM
テンプレートを表示

秋水美術館(しゅうすいびじゅつかん、SHUSUI MUSEUM OF ART)は、富山県富山市千石町に所在する全国でも数少ない刀剣に関する美術館

日本博物館協会、富山県博物館協会会員。

概要

[編集]

富山市中心市街地の賑わいを創生しようと、富山の医薬品メーカー・リードケミカルの創業者で日本美術刀剣保存協会富山県支部長でもあった森政雄(1930年 - 2019年5月6日[2])が[1]、長年に渡り収集してきた約200点の刀剣、刀装具並びに1,000点以上の陶芸品・絵画を展示するため設立し、2016年平成28年)6月11日に森記念秋水美術館として開館した。2020年令和2年)5月21日に、美術館を直接運営する団体として一般財団法人秋水美術館が設立され、同年7月22日リニューアルオープンした[3]。さらに、2022年(令和4年)5月に一般財団法人から公益財団法人へ移行した[4]

甲冑)をイメージした趣のある墨色のアルミ製外観の、鉄筋コンクリート造り地上4階建ての美術館である。なお「秋水」には曇りのないよく研ぎ澄ました刀という意味がある。

所蔵品には国の重要文化財に指定されている虎徹正宗をはじめ、多数の重要美術品、特別重要刀剣、重要刀剣を含む刀剣、越中(富山)の名刀工であった則重郷義弘の刀剣があり、その他、刀装具や甲冑(鎧兜)、また横山大観川合玉堂竹内栖鳳小磯良平徳田八十吉などの日本の近代美術を代表する画家陶芸家の作品、中国の陶芸などを所蔵展示している。

また、俳優菅原文太が同美術館に寄贈した短刀など31口も収蔵している[5]

主な所蔵品

[編集]

刀剣

[編集]

重要文化財

[編集]
  • 刀 銘住東叡山忍岡辺長曾祢虎入道 寛文拾一年二月吉祥日 - 1671年寛文11年)、虎徹の作[6]
  • 脇指 無銘 伝正宗 - 鎌倉時代末期
  • 太刀 銘一助成 - 鎌倉時代前期
  • 太刀 銘真守造 - 鎌倉時代
  • 太刀 銘次忠 - 鎌倉時代
  • 太刀 銘吉家作 - 平安時代

絵画

[編集]

工芸

[編集]
  • 荒木東明「粟穂図大小縁頭 一斎東明(花押)」江戸末期
  • 三代目 徳田八十吉「れい明」1995年

その他

[編集]

重要文化財

[編集]

展示室・施設

[編集]
  • 1階 - ロビー、受付、ギャラリー(北陸ゆかりの作家などの作品を展示)、研修室(和室)「霜華(そうか)」、ミュージアムショップ、喫茶室「和Cafe Shusui」、庭園、無料駐車場(28台)
  • 2階 - 鑑賞室(常設展示室) 日本刀・鐔〔つば〕・甲冑や小道具などを常設展示、情報コーナー
  • 3階 - 鑑賞室(企画展示室) 絵画・書・陶芸品などの展示および企画展示

開館時間および休館日

[編集]
開館時間
  • 午前10時から午後6時(入館は午後5時30分まで)
休館日

観覧料

[編集]

交通アクセス

[編集]
秋水美術館を含む、富山市市街地の美術館博物館・観光施設を巡る周遊バス。

脚注

[編集]
  1. ^ a b 『県水墨 館長に中川氏 県内公立美術館で女性初』北日本新聞 2017年3月25日40面
  2. ^ 森政雄氏・お別れの会 - なかや一博公式ホームページ、2024年3月23日閲覧。
  3. ^ 組織変更及び美術館名称変更のお知らせ 一般財団法人秋水美術館
  4. ^ 財団情報 - 秋水美術館、2024年3月23日閲覧。
  5. ^ 「刀剣の殿堂富山に開館 森記念秋水美術館 国重文など200点収集」北日本新聞 2016年6月12日32面
  6. ^ 当館所蔵の重要文化財の特定は「コレクション」(秋水美術館サイト)による。
  7. ^ 『国重文「源重之」を取得 リードケミカル 来春公開 「佐竹本三十六歌仙絵」の断簡』北日本新聞 2021年12月5日30面

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]