森本覚丹
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森本 覚丹(もりもと かくたん、1896年3月22日 - 1996年1月1日[1])は、日本の音楽評論家、文筆家、翻訳家。山口県、現在の宇部市出身。早稲田大学露文科中退。シベリウスの曲に感銘を受け、叙事詩『カレワラ』を約8年間かけて翻訳した。1937年、フィンランド政府より白バラ一等勲章を贈られる。1945年春、郷里に帰り、山口大学・山口芸術短期大学で美学・音楽史を教える。1970年、勲四等瑞宝章叙勲。妻は森本ヤス子。
著書
[編集]- 名曲解説(松柏館書店〈世界音楽講座〉、1935年)
- 楽聖リストの生涯(音楽世界社、1936年)
- 詩と音楽(理想社、1941年)
- フインランド民族文化(目黒書店〈民族文化叢書〉、1942年)
- 高杉晋作(高山書院、1943年、のち四季出版)
翻訳
[編集]- 『楽聖書簡叢書 チャイコーフスキイの手紙』(音楽世界社、1936年)
- ワインガルトナー『近代交響樂』(音楽世界社、1936年)
- モード『トルストイの生涯』(日本書荘、1936年)
- 『カレワラ フインランド國民的叙事詩』(日本書荘、1937年)、のち岩波文庫 全3巻、講談社学術文庫 全2巻
- マーカム・リイ『交響曲史』(理想社、1941年)
- オイゲン・フィンク『歌曲 その大家と傑作』(理想社、1942年)
- フィンク『歌曲とその作家』(理想社、1952年)
- マーカム・リイ『交響曲物語』(理想社、1952年)
脚注
[編集]- ^ 『現代物故者事典 1994~1996』(日外アソシエーツ、1997年)p.570