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森川藤凰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

森川 藤凰(もりかわ ふじおう、1929年昭和4年)- 2017年平成29年))は、日本医学者(皮膚科・薬理学)。資生堂皮膚化学研究室長および学術部長を兼務した。

来歴

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1959年、京都府立医科大学研究科を修了し、同校に助⼿として勤務する。1960年に資⽣堂研究所に⼊社した。

1961年 - 1962年に東京逓信病院皮膚科部長の小堀辰治に師事する。1963年 -1965年には、オレゴン大学環境医学センターにて環境医学、「化粧品の安全性」「かぶれ」を研究した。1965年、スウェーデンのイエテボリ大学皮膚科にて「国際標準パッチテスト」皮膚アレルギー試験法の研究に従事する。

1968年 - 1970年にハーバード大学皮膚科にてThomas B.Fitzpatric 教授とともに日焼け、シミ、光過敏症、サンスクリーンを研究した。Thomas B .Fitzpatric 教授とともにSPF の概念発表[1]

1972年、SPF概念を発表して、⽇本に導⼊する[2]。 同年、資生堂にて世界初の敏感肌用化粧品「イブニーズ」を鈴木喬と共同で開発する。

1981年、「特定波⻑光線による皮膚障害性の研究」で科学技術庁⻑官賞を受賞。

1986年(株)ヴァンガード森川(現・皮膚臨床薬理研究所)を設⽴する。

このほか、久留米大学医学部客員教授、⽇本産業皮膚衛⽣協会理事長、⽇本化粧品⼯業連合会安全部会長などの役職を務めた。

著書

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  • 『臨床皮膚科 ~Haptenの代謝』(25巻 3号)医学書院、1971年3月。
  • 清寺真共編『光と皮膚 : 光過敏と光防御』⾦原出版、1973年。
  • Thomas B. Fitzpatric他, ed (1981). Dermal Plgmentation. 東京大学出版会. ISBN 978-4-13-068069-1 
  • 石原勝共編『皮膚と化粧品科学』南⼭堂、1982年。
  • 高瀬吉雄ほか共編『加齢と皮膚』清⾄書院、1986年6月。

特許・実用新案(発明者)

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  • 電気泳動による薬剤浸透装置 (日本国特許庁(JP)特開平4-297277)
  • 脂肪量測定装置 (日本国特許庁(JP)特開平57-090160 57-090161)

脚注

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  1. ^ この研究チームがIP=Indicated Protection というUV ブロック指数表⽰を開始、 ほどなくSPF=Sun Protection Factor という指数表⽰に改訂。
  2. ^ SPFは1978年にアメリカ食品医薬品局(FDA)が正式に指数表⽰として認定。

外部リンク

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皮膚臨床薬理研究所株式会社