森中郁雄
森中 郁雄(もりなか いくお、1956年12月16日 - )は、日本の原子力技術者、実業家。関西電力代表取締役副社長や、関電プラント監査役、使用済燃料再処理機構理事等を務めた。
人物・経歴
[編集]1979年名古屋工業大学工学部機械工学科卒業、関西電力入社。1996年原子力・火力本部原子力・火力企画グループ附電気事業連合会出向。2000年原子力事業本部保全計画グループチーフマネジャー。2003年原子力事業本部発電グループチーフマネジャー。2005年原子力事業本部保全計画グループチーフマネジャー[1]。
2006年高浜発電所長。2009年原子力事業本部副事業本部長。2010年執行役員原子力事業本部副事業本部長、原子力発電部門統括。2012年執行役員原子力事業本部副事業本部長、原子力技術部門統括。2013年常務執行役員原子力事業本部長代理、原子燃料サイクル室担当(原燃契約)[1]。2019年代表取締役副社長執行役員原子力事業本部長[1]、関電プラント監査役[2]。同年関西電力総務室附[3]。
この間、使用済燃料再処理機構理事[4]、原子力環境整備促進・資金管理センター評議員[5]、経済産業省総合資源エネルギー調査会電力・ガス事業分科会原子力小委員会専門委員[6]、日本機械学会動力エネルギーシステム部門運営委員[7]、国際原子力情報システム(INIS)協議会委員[8]、原子力委員会研究開発専門部会構成員、電気事業連合会原子力開発対策委員会総合部会長等も務めた[9]。
金品受領問題
[編集]財務省国税庁金沢国税局の税務調査で、高浜原子力発電所がある福井県大飯郡高浜町の森山栄治元助役から、「原発マネー」とおぼしき4060万円相当の金品を受け取っていたことが明らかになり[10][11][12][13]、厳重注意処分を受けたのち副社長に昇格した[14]。2019年に問題発覚後、役員報酬の相当額の返納が求められたが[15]、八木誠元会長や、岩根茂樹元社長らと異なり善管注意義務違反はなかっとして、損害賠償請求は免れた[16]。
出典
[編集]- ^ a b c 「当社役員人事について」2019年4月25日 各 位 会 社 名 関西電力株式会社
- ^ 役員人事異動のお知らせ関電プラント
- ^ 役員人事関西電力
- ^ 運営委員および役員の体制について使用済燃料再処理機構
- ^ 評議員・役員
- ^ 総合資源エネルギー調査会 電力・ガス事業分科会原子力小委員会(第 20 回会合)議事要旨 経済産業省
- ^ 動力エネルギーシステム部門ニューズレター日本機械学会
- ^ 国際原子力情報システム(INIS)協議会の記録
- ^ 新大綱策定会議の構成員原子力委員会
- ^ 「関電20人、3.2億円受領 原発マネー「還流認識ない」」東京新聞2019年9月27日 夕刊
- ^ 「関電会長らに1億8千万円 「原発マネー」還流か 元高浜町助役から6人 (1/2ページ)」産経新聞2019.9.27 07:10
- ^ 原発再稼働切迫で関係悪化恐れるNHK10月02日 08時48分
- ^ 関電役員・幹部20人の受領額一覧産経新聞2019.10.2 15:06
- ^ 「関電2人、受領1億円超 1.6億円、返却は査察後 報告書公表」毎日新聞2019年10月3日
- ^ 「関西電力、金品受領問題で82人を処分 経営監視を強化」日本経済新聞2020/3/31 20:09
- ^ 当社現旧取締役および現旧監査役に対する提訴請求への当社の対応について関西電力
外部リンク
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