梯明秀
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梯 明秀(かけはし あきひで、 1902年7月16日 - 1996年4月14日)は、日本の哲学者。立命館大学名誉教授。ヘーゲル、マルクスを専門とし、京都学派左派の戦時下抵抗思想と三木哲学批判で知られる[1]。
略歴
[編集]徳島県出身。1928年[2]京都帝国大学文学部哲学科(社会学)卒。西田幾多郎・田辺元にも師事。唯物論研究会に所属するが、1938年に検挙され転向。戦後は第六高等学校教授を経て、1950年に立命館大学教授[3]。1959年「資本論の学的体系性 マルクス主義経済哲学の基礎づけのために」で立命館大学経済学博士。立命館大学経済学部教授、63年定年退任、名誉教授。橘女子大学教授。1964年に廃止された立命館大学吉田寮の寮監を務めていた[1]。
著書
[編集]- 『物質の哲学的概念』政経書院 1934
- 『社会起源論』三笠書房・唯物論全書 1936
- 『文化社會學の諸相』早瀬利雄、武田良三共著 社會學研究會編 同文舘 1947
- 『資本論の弁証法的根拠』高桐書院 1948
- 『社会と弁証法』玄林書院 1949
- 『社会の起原』日本評論社 1949 のち青木文庫
- 『戦後精神の探求 告白の書』理論社 1949
- 『資本論の学問的構造』弘文堂 1951
- 『現代の唯物世界観 社会と弁証法』法律文化社 1952 2版 新文化選書
- 『社会科学』三和書房 1956
- 『ヘーゲル哲学と資本論』未来社 1959
- 『資本論への私の歩み』現代思潮社 1960
- 『経済哲学原理』日本評論新社 1962
- 『社会科学の学問的構造 社会と弁証法』雄渾社 1966
- 『全自然史的過程の思想 私の哲学的自伝における若干の断章』創樹社 1980
- 『梯明秀経済哲学著作集』全5巻 未來社 1982-87
- 第一巻 - 総括的序論・物質の哲学的概念
- 第二巻 - 社会の起源・三木哲学からの離反
- 第三巻 - 社会と弁証法
- 第四巻 - 社会科学の体系的把握をめざして
- 第五巻 - 西田・田辺両哲学と私の立場
脚注
[編集]- ^ a b “梯明秀先生生誕100年・没7周年記念第13回吉田寮寮友会総会を開催!! | 立命館大学校友会”. 2021年12月29日閲覧。
- ^ 梯 明秀とは - コトバンク
- ^ 日本人名大辞典+Plus, デジタル版. “梯明秀とは”. コトバンク. 2021年12月29日閲覧。