梅原郁
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人物情報 | |
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生誕 |
1934年1月1日 日本京都府 |
死没 | 2020年5月3日(86歳没) |
出身校 | 京都大学文学部 |
学問 | |
学派 | 京都学派(東洋史) |
研究分野 | 東洋史 |
研究機関 | 京都大学人文科学研究所 |
博士課程指導教員 | 宮崎市定 |
学位 | 文学博士(京都大学) |
称号 | 京都大学名誉教授 |
主要な作品 |
『宋代官僚制度研究』 『皇帝政治と中国』 『宋代司法制度研究』 |
主な受賞歴 |
日本学士院賞(2010年) 瑞宝中綬章(2012年) |
梅原 郁(うめはら かおる、男性、1934年1月1日[1][2] - 2020年5月3日[2][3][4])は、日本の東洋史学者。京都大学名誉教授。専門は中国史、特に宋代史[2]。
経歴
[編集]京都市生まれ[2]。父は東洋考古学者の梅原末治。1957年京都大学文学部史学科東洋史学専修卒業[2]。1962年同大学院文学研究科博士課程単位取得退学[2]。1966年神戸学院大学助教授[2]、1969年京都大学人文科学研究所助教授[2]、1981年同教授[2]。1986年「宋代官僚制度研究」で文学博士の学位を取得[2]。1997年定年退官[2]、名誉教授[2]、就実女子大学教授[2]。2005年退職[2]。就実大学では西嶋定生文庫の整備に尽力した[2]。
宋代史を主要な研究分野とするが、元・明・清朝の法制史・制度史研究でも大きな成果がある[2]。2010年に、宋代における法制史の研究をまとめた『宋代司法制度研究』を中心に、2010年日本学士院賞(第100回)を受賞した[2]。2012年春瑞宝中綬章叙勲[2]。2020年5月3日病気により死去[2][3][4]。
著書
[編集]- 『文天祥』「中国人物叢書」人物往来社 1966。ちくま学芸文庫 2022.5
- 『図説 中国の歴史 5 宋王朝と新文化』講談社 1977.5
- 『宋代官僚制度研究』同朋舎出版(東洋史研究叢刊)1985.2
- 『中国の群雄8 亡国の皇帝』講談社 1998.4。「宋の徽宗」を収録、高島俊男・寺田隆信共著
- 『皇帝政治と中国』白帝社(アジア史選書)2003.11
- 『宋代司法制度研究』創文社 2006.12
編著
[編集]- 『遼金元人伝記索引』衣川強共編 京都大学人文科学研究所 1972
- 『続資治通鑑長編人名索引』同朋舎 東洋史研究資料叢刊 1978.5
- 『建炎以来繋年要録人名索引』同朋舎 東洋史研究資料叢刊 1983.6
- 『続資治通鑑長編語彙索引』同朋舎 東洋史研究資料叢刊 1989.1
- 『宋会要輯稿編年索引』京都大学人文科学研究所附属東洋学文献センター 索引叢刊 1995.3
- 『西嶋文庫蔵書目録』中田實共編 就実女子大学図書館 2001.3
訳・研究
[編集]- 沈括『夢渓筆談』平凡社東洋文庫(全3巻)1978-1981、ワイド版2007
- 孟元老『東京夢華録 宋代の都市と生活』入矢義高共訳注 岩波書店 1983.3、復刊1993。平凡社東洋文庫 1996
- 『名公書判清明集』同朋舎・京都大学人文科学研究所研究報告 1986.12
- 朱熹『宋名臣言行録』講談社(中国の古典)1986.9。ちくま学芸文庫 2015.12
- 班固『漢書食貨・地理・溝洫志』永田英正共訳注 平凡社東洋文庫 1988.7、ワイド版2008
- 呉自牧『夢粱録 南宋臨安繁盛記』平凡社東洋文庫(全3巻)2000
- 『訳注 中国近世刑法志』創文社(上下)2002-2003
脚注
[編集]- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.303
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 「梅原郁先生略歴・主要業績目録」『就実大学史学論集』第36巻、就実大学人文科学部総合歴史学科、2022年3月、9-22頁。
- ^ a b 中古史研究資訊. “京都大學梅原郁(1934-2020)先生逝世,致哀!_研究” (中国語). 捜狐. 2020年5月15日閲覧。
- ^ a b 古勝隆一 (2020年5月14日). “梅原郁先生は令和2年5月3日(日)にご逝去されました。訃報が送られてきました。”. Twitter. 2020年5月15日閲覧。