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桂家残月

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
桂家かつらや 残月ざんげつ
本名 小野 菊水
生年月日 1874年11月28日
没年月日 (1926-06-29) 1926年6月29日(51歳没)
師匠 2代目錦城斎(錦城齋)一山
7代目桂文治
名跡 1.残月樓菊水( - 1901年)
2.桂家残月(1901年 - 1926年)
配偶者 新柳小歌
家族 桂家残月樓

桂家 残月(かつらや ざんげつ、1874年11月28日 - 1926年6月29日)は、上方噺家上方講釈師。本名: 小野 菊水。

生まれは東京書籍商、新聞社の小使、弁護士書生などの職業を転々とした後に講釈師の弟子で2代目錦城斎(錦城齋)一山の門で残月樓菊水、1901年上方に移り結婚を機に7代目桂文治の身内になり桂家残月を名乗った。

大阪では講釈の寄席には出ず落語の席で「改良人情噺」と称し講釈を演じていた。

主なネタが講釈主が多く「藤田伝三郎伝」等を演じた、他にも皇族など皇室関係者の美談を演じ、そうした縁で久邇宮賀陽宮夫妻の前で演じたこともあり本人は自慢していた。明治末期から大正初期頃に一時活動弁士に転じたがそこでも人気を博し1918年には再度寄席に復帰している。SPレコードも残されている。

妻の連れ子は小残月から桂家?残月楼(残月樓)を名乗っている。妻は夫の活躍に触発され浮世節新柳小歌を名乗り寄席の高座に出ていた。

出典

[編集]
  • 『落語系圖』(月亭春松編)
  • 『古今東西落語家事典』(平凡社、1989年)
  • 『古今東西噺家紳士録』