柿崎普美
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柿崎 普美(かきざき ふみ)は、日本の漫画家。1970年代からおもに集英社の「週刊マーガレット」誌上、のちに秋田書店の「月刊プリンセス」に作品を発表していた。分野としてはSFとファンタジーが多い。
概要
[編集]初期にはSF的なホラーものが多かった。ストーリー展開にやや難があり、パターン化が目につく。主人公は女子高生で、周囲に怪しい事件が起き、それに前後して不審な男が彼女を付け狙う。しかし実は彼は彼女の味方で、彼女を助けて真の敵を倒す、という構成の作品が多い。敵の正体は宇宙人かそれに類するものが多かった。この手の作品の代表は『悪魔は眠らない』である。
1983年には、純ファンタジー作品『ブラッディ・マリィ』を連載開始。これは魔法世界の物語だが、主人公の魔法の女王は月経の血で成人し、破瓜の血で目覚めるという設定で話題を呼んだ。なお、『バースナイト』はその続編に当たる。
また、後にはSFやファンタジーの設定でのドタバタものも多く手掛けた。『守ってあげたい♥』は映画『ターミネーター』の設定。
もっとも連載が長かったのは『白球を叩け!』で、単行本は全4巻。これは若桜木虔の小説が「きらめきの季節」の題名で映画化されたときにコミカライズされたもので、卓球が舞台の純スポーツ漫画。主人公の少女は心臓病(心房中隔欠損症)で激しい運動ができないが、瞬発的な運動を短時間ならできるので、サーブを鍛え、前陣速攻で闘うという設定。
単行本
[編集]- マーガレット・コミックス(集英社)
- 恋に気づいたの?
- ダンダンの詩(うた)
- せいいっぱいのテレパシー
- 白球を叩け! (全4巻)(原作:若桜木虔)
- 白い手の殺意
- 吸血樹(きゅうけつき)
- 悪魔は眠らない(全3巻)
- スターダスト・ストーリー(全2巻)
- 星樹(せいじゅ)(全2巻)
- 闇からの呼び声…
- ブラッディ・マリィ(全2巻)
- 青の天使たち
- まじかる☆カンパニー
- 顔のない悪魔
- 金色の闇
- ブルー・センチメンタル
- ダーク・ハンター
- 守ってあげたい♡
- 胸騒ぎエッセンス
- 魔性封殺(全2巻)
- プリンセス・コミックス(秋田書店)
- 闇姫転生(全3巻)
- デビルズ・ゾーン(全2巻)
- 死人狩り(しびとがり)
- ホラーコミックススペシャル(秋田書店)
- バースナイト(全3巻)
- 妖星王(ようせいおう)(全2巻)
- ミッシイコミックスDX(主婦の友社)
- 時の狩人
- エメラルドコミックスハーレクインシリーズ(宙出版)
- 星影のタンゴ(原作:パティ・ベックマン)
- イヤリングの男(原作:エリザベス ・オールドフィールド)