柴田寿子
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柴田 寿子(しばた としこ、1955年 - 2009年2月4日)は、日本の政治学者。元東京大学教授。専門は政治思想史。スピノザの研究で知られる。
略歴
[編集]長野県東御市出身。長野県上田高等学校を経て、1980年に一橋大学経済学部卒業。1990年、同大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。指導教官は岩崎允胤[1]。田中浩門下。
一橋大学社会学部助手を経て、1993年から東京大学教養学部社会科学科助教授、2002年東京大学大学院総合文化研究科教授。2001年『スピノザの政治思想』で東大博士(学術)。2009年、横紋筋肉腫のため死去[2]。
著書
[編集]単著
[編集]共編著
[編集]監訳
[編集]雑誌論文
[編集]- 「人民主権論の思想的系譜――ホッブズとルソーを結ぶスピノザ政治思想の位置」『思想』769号(1988年)
- 「スピノザ政治思想における聖書解釈の意義――主権者と宗教論との関連をめぐって」『一橋論叢』105巻2号(1991年)
- 「フランス啓蒙思想とスピノザ――西欧近代思想史における異端の『抑圧』と『復活』」『一橋論叢』108巻2号(1992年)
- 「J・アルトジウスの政治論における<共生>と<主権>――ヒューグリン『社会連合的連邦主義』を読む」『社會科學紀要』44号(1995年)
- 「デモクラシーのもう一つの可能性――スピノザ的国家における差異と平等」『現代思想』24巻14号(1996年)
- 「『光の物語』と『闇の記憶』――アーレントにおける政治と歴史認識」『現代思想』25巻8号(1997年)
- 「神は嫉妬深いか?――同化主義とシオニズムのはざま」『現代思想』26巻5号(1998年)
- 「コノリーをめぐるニーチェとスピノザの対話」『スピノザーナ』1号(1999年)
- 「力の政治と法の政治――ホッブズにおける『政治的なものの本質』」『現代思想』31巻15号(2003年)
- 「西欧近世にみる開放的共存の思考様式――スピノザにおける神権政治と民主政」『中世思想研究』48号(2006年)
- 「ポストモダン的啓蒙と脱構築としてのスピノチスムス」『スピノザーナ』8号(2007年)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 「昭和56年 学位授与・単位修得論文一」 (PDF) 一橋研究
- ^ 東京大学学内広報1384号(2009年3月13日)