林巨正
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林巨正 | |
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各種表記 | |
ハングル: | 임꺽정 |
漢字: | 林巪正 |
発音: | イム・コッチョン |
林 巨正(イム・コッチョン、朝鮮語: 임꺽정、- 1562年)は李氏朝鮮中期の民衆反乱の指導者。『朝鮮王朝実録』では林巪正(임거정、イム・コジョン)、林巪叱正(임거질정、イム・コチルジョン)という名前で登場する。
京畿道楊州に生まれ、1559年から1562年にかけて中央政府や両班の圧制に抵抗し、手工業者、小商人、農民を組織して反乱を起こし、黄海道を中心に京畿・平安・江原各道に波及した。反乱は鎮圧され処刑されたが、1565年には勲旧派(李朝功臣の末裔)から士林派(新進の儒学派)への政権移行を促進する結果となった。
後世に洪吉童や張吉山とともに義賊として語りつがれ、創作としては洪命熹の小説『林巨正』(1939年)や韓国放送公社のドラマ『林巨正-快刀イム・コッチョン-』(1996年)がある。
出典
[編集]- 「世界大百科事典」平凡社 2007年