枕草紙杠園抄
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『枕草紙杠園抄』(まくらのそうしこうえんしょう)とは、江戸時代後期に書かれた『枕草子』の注釈書。四巻四冊、岩崎美隆の著。
解説
[編集]江戸時代を通して広く読まれた北村季吟の『枕草子春曙抄』に他の古註諸本の所説と自説を加え、古活字本の本文を校合したもの。各冊にある奥書から、文政10年(1827年)から文政12年にかけての成立とされる。書名は著者岩崎美隆の号「杠園」(ゆずるはその)に因み、折口信夫が命名した[1]。
刊行本
[編集]- 折口信夫 『杠園抄及び枕草紙解説』 名著刊行会、1930年
- 鈴木日出男 『枕草子春曙抄杠園抄』 日本図書センター、1978年
脚注
[編集]- ^ 以上、『日本古典文学大辞典』第五巻515頁に拠る。
参考文献
[編集]- 秋山虔ほか編『日本古典文学大辞典』(第5巻 岩波書店、1988年 ※「枕草紙杠園抄」の項(515頁)