松平龍樹
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松平 龍樹(まつだいら りゅうき[注釈 1]。)は、官能小説家。別名は龍門 主樹。
概要
[編集]松平名義で現実世界を舞台とした作品を執筆する一方、「龍門主樹」の別名でフランス書院のナポレオン文庫に『影魔王ザナック』『聖少女アンリエッタ』などファンタジー世界を舞台としたジュブナイルポルノ作品を発表。強引なルビふり (振り仮名) [1]、擬声語・擬態語の描写など独特な文体を持つ。
後に書いた小説『発情期 ブルマ検査』(1996年)で、人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」ネタを挿入したところ、アニメファンが多いと学会関係者から好評を博し、第6回日本トンデモ本大賞において大賞を受賞した[1]。その後同書には「トンデモ本大賞受賞」と書かれた帯がつけられた[1]。ただ、後に本人は「混惑」(松平の表現のママ)したことを公表している[1]。それ以来、露骨なアニメネタを自分の小説で控えるようになった[1]。とは言え、2010年に『R.O.D―READ OR DIE』など複数の作品を元ネタとした「メガネっ娘凌辱大戦」を上梓し、更に2011年には「おねがい☆ティーチャー」を元ネタにした「女教師みずほ 魔の絶頂授業」を発売するなど、同人的な作風の作品を書いている。
唐沢俊一は、ポルノという実用性重視の分野にて、日本での歴史上「文章のスタイル」のみで実用性と作家性を両立させた人物の一人と評価している[1][注釈 2]。
著作
[編集]松平龍樹 名義
[編集]- 睡眠内診台ロリータ躰調べ(マドンナメイト ) /マドンナ社(二見書房) 1992/12
- 体操着 折檻(おしおき)授業(マドンナメイト ) /マドンナ社(二見書房) 1993/08
- 女子高生 百合(レズ)飼育(マドンナメイト ) /マドンナ社(二見書房) 1994/02
- セーラー服 下半身(ヴァージン)解剖(マドンナメイト ) /マドンナ社(二見書房) 1994/10(美少女戦士セーラームーンのパロ)
- 天使の小水(ソウリュウノベルス ) /蒼竜社 1995/08
- 誰にもとめられない(ソウリュウノベルス ) /蒼竜社・挿絵 亜乱霊 1996/01
- 美人秘書 百合(レズ)調教―過酷な前後の肉儀式(マドンナメイト ) /マドンナ社(二見書房) 1996/02(勇者特急マイトガインのパロ)
- 発情期 ブルマ検査―十一歳の淫らな同級生解剖(マドンナメイト ) /マドンナ社(二見書房) 1996/12
- 「穴」調べ 制服の幼な奴隷(マドンナメイト ) /マドンナ社(二見書房) 1997/10
- 美少女飼育 性隷の刻印(マドンナメイト ) /マドンナ社(二見書房) 1999/01
- 巨乳飼育―生贄の緊縛コスチューム(マドンナメイト ) /マドンナ社(二見書房) 2000/02(きまぐれオレンジ☆ロードのパロ)
- 美少女―幼な奴隷の拡張検査(マドンナメイト ) /マドンナ社(二見書房) 2000/10
- 女教師飼育(マドンナメイト ) /マドンナ社(二見書房) 2003/05
- 姉姦 ボクの調教計画(マドンナメイト ) /マドンナ社(二見書房) 2009/02
- メガネっ娘凌辱大戦(マドンナメイト ) /マドンナ社(二見書房) 2010/04(R.O.D―READ OR DIE、HELLSINGなどの複数の作品のパロ。最後に言及だけだがエマも登場する。)
- 女子高生メイドと穴奴隷女教師(リアルドリーム文庫 ) /キルタイムコミュニケーション・挿絵 英田舞 2010/06
- 新妻がセーラー服に着替える刻 ~義父の牝奴隷~(リアルドリーム文庫 ) /キルタイムコミュニケーション・挿絵 黒石りんご 2011/01
- 女教師みずほ 魔の絶頂授業(マドンナメイト ) /マドンナ社(二見書房) 2011/02(おねがい☆ティーチャーのパロ)
- 家畜看護婦 悪魔の奴隷治療(マドンナメイト ) /マドンナ社(二見書房) 2012/06
- 万引き女子学生調教医療(リアルドリーム文庫 ) /キルタイムコミュニケーション・挿絵 孤裡精 2012/07
龍門主樹 名義
[編集]- 影魔王ザナック(フランス書院ナポレオン文庫 ) /フランス書院・挿絵 まいなぁぼぉい 1993/01
- Blackミッション1999 愛戦士マリア (ナポレオン文庫 ) /フランス書院・挿絵 水無月あゆ 1994/01
- 魔導☆クエスト(フランス書院ナポレオン文庫 ) プリンセス救出作戦 /フランス書院・挿絵 DAPHNIA 1994/07
- スズランの騎士(フランス書院ナポレオン文庫 ) /フランス書院・挿絵 電光石火轟 1995/06
- スズランの騎士、逆襲!(フランス書院ナポレオン文庫 ) 王女シルヴィアの戴冠/フランス書院・挿絵 電光石火轟 1996/02
- 聖少女アンリエッタ 被虐のシンデレラ(フランス書院ナポレオン文庫 )/フランス書院・挿絵 青樹零夢 1996/12
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 名前の読みは「たつき」ではなく「りゅうき」である。『巨乳飼育 -生贄の緊縛コスチューム-』の奥付に平仮名で“まつだいら りゅうき”と、また『メガネっ娘凌辱大戦』及び『女教師(ティーチャー)みずほ -魔の絶頂授業-』のカバーにローマ字で“Ryuki Matsudaira”、奥付には平仮名で“まつだいら りゅうき”と読みが振ってある。さらに奥付の著作権表記がそれ以前の作品も含め全て“R.Matsudaira”となっている事から「たつき」と読むのが誤りである事が判る。
- ^ 『愛のトンデモ本』106ページによると、他には宇能鴻一郎がいる。