松島綱治
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松島 綱治(まつしま こうじ、1952年4月29日 - )は、日本の医学研究者。東京理科大学生命医科学研究所・炎症・免疫難病制御部門教授[1]、東京大学名誉教授。専門は免疫学。ケモカインのプロトタイプであるinterleukin-8(CXCL8)とMCAF/MCP-1(CCL2)の発見者。富山県高岡市出身。
来歴・人物
[編集]- 1970年3月 富山県立高岡高等学校卒業。
- 1978年3月 金沢大学医学部卒業。
- 1982年3月 金沢大学大学院医学研究科修了(分子免疫学)、医学博士号取得(論文タイトルは『ヒトα2HS糖蛋白の精製、物理化学的性状ならびに細胞性免疫への影響』[2])、金沢大学がん研究所研究生。
- 1982年-1983年 アメリカ国立衛生研究所 Visiting Fellow
- 1983年-1985年 アメリカ国立がん研究所 Visiting Fellow
- 1985年-1987年 アメリカ国立がん研究所 Visiting Associate
- 1987年-1990年 アメリカ国立がん研究所 Visiting Scientist(平成元年 Tenure)
- 1990年-1997年 金沢大学がん研究所薬理部教授
- 1996年-2018年 東京大学大学院医学系研究科・医学部分子予防医学教授。
- 2018年 東京大学名誉教授
- 2018年- 東京理科大学生命医科学研究所・炎症・免疫難病制御部門教授[3]
学会役職など
[編集]- 日本免疫学会理事
- 日本炎症・再生医学会理事
- 日本インターフェロン・サイトカイン学会長
- マクロファージ分子細胞生物学研究会長
- Trends in Molecular medicine Editorial Board Member
- International Immunopharmacology Associate Editor
- Journal of Clinical Investigation Consulting Edior
所属学会
[編集]- 日本免疫学会
主な受賞
[編集]- 2014年 日本薬学会創薬科学賞[4]
- 2016年 日本免疫学会ヒト免疫研究賞[5]
- 2019年 International Cytokine and Interferon Society 2019 The Lifetime Honorary Membership Award
- 2020年 東レ科学技術賞[6]
- 2021年 武田医学賞[7]
著書
[編集]- 『基礎免疫学』(エルゼビア・ジャパン)、2007年
- 『分子予防医学』(朝倉書店)、2005年
- 『サイトカイン・ケモカインのすべて―基礎から最新情報まで』(日本医学館)、2004年
編集
[編集]- 『実験医学増刊 Vol.32 No.17 炎症―全体像を知り慢性疾患を制御する~炎症シグナル,免疫細胞のダイナミズムからがん・糖尿病などの発症機序と治療標的まで (実験医学増刊 Vol. 32-17)』(羊土社)、2014年
- 『予防医学事典』(羊土社)、2014年
- 『炎症・再生医学事典』(朝倉書店)、2009年
翻訳
[編集]- 『基礎免疫学 アバス-リックマン-ピレ 免疫システムの機能とその異常 原著第5版 電子書籍(日本語版・英語版)付』(エルゼビア・ジャパン)、2016年
- 『基礎免疫学 原著第4版: 免疫システムの機能とその異常』(エルゼビア・ジャパン)、2015年
- 『分子細胞免疫学 原著第7版 』(エルゼビア・ジャパン)、2014年
- 『分子細胞免疫学 原著第5版 』(エルゼビア・ジャパン)、2008年
脚注
[編集]- ^ 松島研究室 東京理科大学
- ^ 国立国会図書館. “博士論文『ヒトα2HS糖蛋白の精製、物理化学的性状ならびに細胞性免疫への影響』”. 2023年4月7日閲覧。
- ^ ノーベル賞のがん免疫薬、効力向上へ 進む研究 日本経済新聞 2018/10/7付
- ^ 平成27年度学会賞受賞者のお知らせ 日本薬学会
- ^ 日本免疫学会ヒト免疫研究賞 日本免疫学会
- ^ 東レ科学技術賞 受賞者一覧 東レ科学振興会
- ^ 武田医学賞 武田科学振興財団