松坂良光
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松坂 良光(まつざか よしみつ、1935年 秋[1]- 1962年初冬[2])は、日本人男性。巨人症患者であり、その身長は最高で238cmに達し、「はっきりした証拠のある中で史上最も背の高い日本人」と言われている。
生い立ち
[編集]長野県に生まれる。小学4年生までは平均的な体格だったが、風邪をひいてから急速に成長するようになり、13歳で190cm、18歳で217cm、21歳4月の時信州大学助教授の香原志勢が計測した際、身長2186mm、座高1132mm、指極2219mm(ただし計測誤差が起きやすく、身長の場合猫背気味もあったので香原によると「身長は220cm弱」という表現が適切だったという[3])あったが、体重は94.0kgで著しく痩身であった[4] 巨体のため中学1年頃から倦怠感が出始め、その後急に立ち上がると脳貧血を起こすような症状も出ており、筋肉労働的なことはできず家にいたという[5]。その後も身長は伸び続け1年半後には231cmに達したが、東京大学で手術を受けてからは伸びが止まった[6]。1962年初冬に横浜市立大学附属病院にて死亡[7]。
脚注
[編集]- ^ (香原、他1957)p.173
- ^ (香原1963)p.8
- ^ (香原、他1957)p.176-177
- ^ (香原、他1957)p.173・177
- ^ (香原、他1957)p.173
- ^ 香原志勢「6-ヒトの変異」、『原色現代科学大事典 6-人間』、代表・小川鼎三、学研、1968年(昭和43年)、P301。
- ^ (香原1963)p.8
- 香原 志勢、西嶋 典夫「巨人症患者の生體計測報告」『人類學雜誌』第65巻第4号、一般社団法人 日本人類学会、1957年、173-179頁、doi:10.1537/ase1911.65.173、ISSN 1884-765X。
- 香原 志勢「巨人症の生体学ならびに骨学的研究の一例」『人類學雜誌』第71巻第1号、一般社団法人 日本人類学会、1963年、8-17頁、doi:10.1537/ase1911.71.8、ISSN 1884-765X。
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