松下裕
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松下 裕(まつした ゆたか、1930年9月5日 - 2020年8月17日)は、日本のロシア文学の翻訳家、文芸評論家。
略歴
[編集]朝鮮鎮南浦府生まれ。早稲田大学文学部露文科卒業。 19世紀から20世紀のロシア文学研究者として、チェーホフ作品を翻訳。 中野重治研究、二度の『中野重治全集』編集・校訂もおこなった。
1998年、「評伝中野重治」で第7回やまなし文学賞受賞。
著書
[編集]- 『日本の十大古典』(筑摩書房) 1991
- 『チェーホフの光と影』(筑摩書房) 1997.4
- 『評伝中野重治』(筑摩書房) 1998.10。平凡社ライブラリー(増訂版) 2011.5
- 『ロシアの十大作家』(水声社) 2004
編著
[編集]- 中野重治『敗戦前日記』(中央公論社) 1994
- 『中野重治全集 別巻』定本版(全28巻、筑摩書房) 1998。オンデマンド版2016
- 『中野重治は語る』(平凡社ライブラリー) 2002
- 『中野重治書簡集』(竹内栄美子共編、平凡社) 2012
翻訳
[編集]- 『回想のドストエフスキー』全2巻(アンナ・ドストエフスカヤ、筑摩書房、筑摩叢書) 1973 - 1974、復刊1985
- 改訳『回想のドストエフスキー』全2巻(みすず書房、みすずライブラリー) 1999
- 『コン・チキ号とわたし』(エリク・ヘッセルベルグ、文化出版局) 1980.5。児童向け
- 『ヴォルガの舟ひき』(イリヤー・レーピン、中央公論社) 1986、中公文庫 1991
- 『本のための生涯』(イワン・スイチン、図書出版社) 1991
- 『評伝ドストエフスキー』(コンスタンチン・モチューリスキー、松下恭子共訳、筑摩書房) 2000
アントン・チェーホフ
[編集]- 『子どもたち / 曠野』(アントン・チェーホフ、麦秋社) 1985.5
- 『幸福 / 谷間』(チェーホフ、麦秋社) 1986.11
- 『チェーホフ戯曲選』(チェーホフ、水声社) 2004.9
- 『チェーホフ小説選』(チェーホフ、水声社) 2004.9
- 『チェーホフ・ユモレスカ』1・2・3(チェーホフ、新潮社) 2006 - 2008。新潮文庫(1・2) 2008 - 2009
- 『子どもたち / 曠野 他十篇』(チェーホフ、岩波文庫) 2009
- 『ともしび / 谷間 他七篇』(チェーホフ、岩波文庫) 2009
- 『六号病棟 / 退屈な話 他五篇』(チェーホフ、岩波文庫) 2009
- 『郊外の一日 新チェーホフ・ユモレスカ(1)』(チェーホフ、中公文庫) 2015 - 『チェーホフ・ユモレスカ(3)』を文庫化
- 『結婚披露宴 新チェーホフ・ユモレスカ(2)』(チェーホフ、中公文庫) 2015
チェーホフ全集(筑摩書房) 1987 - 1988
[編集]- 『チェーホフ全集01 - 喜び、悲しみ』(チェーホフ、筑摩書房)
- 「学のある隣人への手紙」
- 「タチヤーナ・レーピナ」
- 「森の精」
- 「父なし子」
- 「街道すじ」
- 「下士官プリシベーエフ」
- 「子守歌」
- 「安全マッチ」
- ほか33編
- 『チェーホフ全集02 - 不幸、幸福』(チェーホフ、筑摩書房)
- 「いたずら」
- 「アガーフィヤ」
- 「パリへ! 悪夢」
- 「コーラス・ガール」
- 「不幸」
- 「ピンク・ストッキング」
- 「事件」
- 「美術品」
- 「ワーニカ」
- 「敵」
- 「ヴェーロチカ」
- 「家で」
- 「あたりくじ」
- 「チフス」
- 「幸福」
- 「ドラマ」
- 「めでたしめでたし」
- 「牧笛」
- 「脱走者」
- 「少年たち」
- 「カシタンカ」
- 「眠い」
- 『チェーホフ全集03 - 曠野 / ともしび』(チェーホフ、筑摩書房)
- 「曠野 - ある旅の物語」
- 「ともしび」
- 「不愉快」
- 「美女」
- 『チェーホフ全集04 - 発作 / 退屈な話』(チェーホフ、筑摩書房)
- 「名の日の祝い」
- 「発作」
- 「靴屋と悪魔」
- 「賭け」
- 「公爵夫人」
- 「やむをえぬ申請書」
- 「退屈な話 - ある老人の手記から」
- 「盗賊たち」
- 「グーセフ」
- 『チェーホフ全集05 - 決闘 / 気まぐれ女』(チェーホフ、筑摩書房)
- 「女たち」
- 「決闘」
- 「妻」
- 「モスクワで」
- 「気まぐれ女」
- 『チェーホフ全集06 - 六号室 / 無名氏の話』(チェーホフ、筑摩書房)
- 「芝居がはねて」
- 「断章」
- 「ある商店の歴史」
- 「老教師の手帳から」
- 「流刑地で」
- 「魚の恋」
- 「隣人たち」
- 「六号室」
- 「恐れ - わが友の話」
- 「無名氏の話」
- 「大ヴォロージャと小ヴォロージャ」
- 『チェーホフ全集07 - 女の王国 / 三年』(チェーホフ、筑摩書房)
- 「黒衣の僧」
- 「女の王国」
- 「ロスチャイルドのヴァイオリン」
- 「学生」
- 「国語の教師」
- 「地主屋敷で」
- 「園丁頭の話」
- 「三年」
- 『チェーホフ全集08 - 中二階のある家 / わが生活』(チェーホフ、筑摩書房)
- 「つれあい」
- 「白でこ坊」
- 「アリアードナ」
- 「殺人」
- 「頸にかけたアンナ」
- 「中二階のある家 - ある画家の話」
- 「わが生活 - ある田舎びとの話」
- 『チェーホフ全集09 - 百姓たち / 恋について』(チェーホフ、筑摩書房)
- 「百姓たち」
- 「生まれ故郷で」
- 「ペチェネーグ人」
- 「荷馬車で」
- 「知人のところで」
- 「イオーヌイチ」
- 「箱にはいった男」
- 「すぐり」
- 「恋について」
- 「往診中のこと」
- 『チェーホフ全集10 - かわいい女 / 谷間』(チェーホフ、筑摩書房)
- 「役目がら」
- 「かわいい女」
- 「新しい別荘」
- 「犬をつれた奥さん」
- 「谷間」
- 「クリスマス週間」
- 「僧正」
- 「いいなずけ」
- 『チェーホフ全集11 - 白鳥の歌 / かもめ』(チェーホフ、筑摩書房)
- 「白鳥の歌」
- 「熊」
- 「結婚申しこみ」
- 「イワーノフ」
- 「心ならずも悲劇の人に - 別荘生活から」
- 「披露宴」
- 「創立記念祭」
- 「かもめ」
- 『チェーホフ全集12 - 三人姉妹 / 桜の園』(チェーホフ、筑摩書房)
- 「ワーニャおじさん」
- 「三人姉妹」
- 「タバコの害について」
- 「桜の園」
チェーホフ全集(ちくま文庫) 1993 - 1994
[編集]- 『チェーホフ全集01 - 遅れ咲きの花々 / 喜び』(チェーホフ、ちくま文庫)
- 「学のある隣人への手紙」
- ほか26編
- 『チェーホフ全集02 - 狩場の悲劇 / 悪党』(チェーホフ、ちくま文庫)
- 「安全マッチ」
- ほか27編
- 『チェーホフ全集03 - 子どもたち / 聖夜』(チェーホフ、ちくま文庫)
- 「下士官プリシベーエフ」
- ほか41編
- 『チェーホフ全集04 - 幸福 / くちづけ』(チェーホフ、ちくま文庫)
- 「敵」
- ほか38編
- 『チェーホフ全集05』(チェーホフ、ちくま文庫)
- 「曠野」
- 「ともしび」
- 「不愉快」
- 「美女」
- 「名の日の祝い」
- 「発作」
- 「靴屋と悪魔」
- 「賭け」
- 「公爵夫人」
- 「やむをえぬ申請書」
- 「退屈な話」
- 「盗賊たち」
- 「グーセフ」
- 「女たち」
- 『チェーホフ全集06』(チェーホフ、ちくま文庫)
- 「決闘」
- 「妻」
- 「モスクワで」
- 「気まぐれ女」
- 「芝居がはねて」
- 「断章」
- 「ある商店の歴史」
- 「老教師の手帳から」
- 「流刑地で」
- 「魚の恋」
- 「隣人たち」
- 「六号室」
- 「恐れ」
- 「無名氏の話」
- 『チェーホフ全集07』(チェーホフ、ちくま文庫)
- 「大ヴォロージャと小ヴォロージャ」
- 「黒衣の僧」
- 「女の王国」
- 「ロスチャイルドのヴァイオリン」
- 「学生」
- 「国語の教師」
- 「地主屋敷で」
- 「園丁頭の話」
- 「三年」
- 「つれあい」
- 「白でこ坊」
- 「アリアードナ」
- 「殺人」
- 「頸にかけたアンナ」
- 「中二階のある家」
- 『チェーホフ全集08』(チェーホフ、ちくま文庫)
- 「わが生活」
- 「百姓たち」
- 「生まれ故郷で」
- 「ペチェネーグ人」
- 「荷馬車で」
- 「知人のところで」
- 「イオーヌイチ」
- 「箱にはいった男」
- 「すぐり」
- 「恋について」
- 「往診中のこと」
- 「役目がら」
- 「かわいい女」
- 「新しい別荘」
- 「犬をつれた奥さん」
- 「谷間」
- 「クリスマス週間」
- 「僧正」
- 「いいなずけ」
- 『チェーホフ全集09 - 父なし子 / 白鳥の歌』(チェーホフ、ちくま文庫)
- 「父なし子」
- 「街道すじ」
- 「白鳥の歌」
- 「イワーノフ」
- 『チェーホフ全集10 - 熊 / 結婚申しこみ』(チェーホフ、ちくま文庫)
- 「熊」
- 「結婚申しこみ」
- 「イワーノフ」
- 「タチヤーナ・レーピナ」
- 「心ならずも悲劇の人に」
- 「結婚披露宴」
- 「森の精」
- 「創立記念祭」
- 『チェーホフ全集11 - 三人姉妹 / 桜の園』(チェーホフ、ちくま文庫)
- 「かもめ」
- 「ワーニャおじさん」
- 「三人姉妹」
- 「タバコの害について」
- 「桜の園」
- 『チェーホフ全集12 - シベリアの旅 / サハリン島』(チェーホフ、ちくま文庫)
- 「シベリアの旅」
- 「サハリン島」