東屯田通
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東屯田通(ひがしとんでんどおり)は、北海道札幌市中央区南6条西9丁目から南23条西9丁目にかけて、主に山鼻地区を南北に走る市道である。
歴史
[編集]1876年(明治9年)5月、当時札幌近郊の僻地であった山鼻地区に屯田兵が入植し、山鼻兵村が拓かれた。背中合わせとなった各兵屋の裏口には、4軒共同の井戸が設置されていたが、使用に際して互いの家の中が丸見えになるため、何かと不都合があった。そこで各兵屋の裏口を表口に切り替え、井戸を埋めてその周囲の空間を幅5間(9メートル)の道路へと造り替えた。これが東屯田通と西屯田通の起源である[1]。
東屯田通で当初拓かれたのは、札幌市街地に接続する南6 - 8条にかけての道路だった[2]。この場所は豊平川が形成した札幌扇状地の末端であり[3]、緩やかな斜面になっているため、そこに造られた商店街は「東屯田坂商店街」と名づけられた[2]。映画館の「ミトキ館」や各種金融機関が立ち並ぶその賑わいは、「第2の狸小路」と呼ばれた[4]。
その後は、東本願寺札幌別院裏(南9条)から行啓通(南14条)にかけての商店街も繁盛した[2]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 君尹彦『目で見る札幌の100年』郷土出版社、2005年8月15日。ISBN 4-87663-772-5。
- 前田寿嗣『歩こう!札幌の地形と地質』北海道新聞社、2007年5月10日。ISBN 978-4-89453-410-0。
- 片岡秀郎『札幌歴史散歩』ヒルハーフ総合研究所、2012年7月14日。ISBN 978-4-9906400-0-2。