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東京駅みどりの窓口爆破事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

東京駅みどりの窓口爆破事件(とうきょうえきみどりのまどぐちばくはじけん)は、1967年(昭和42年)3月31日東京都千代田区丸の内日本国有鉄道東京駅構内で起きた器物損壊傷害事件である。公訴時効を過ぎた未解決事件となっている。

概要

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1967年3月31日16時45分頃、東京駅八重洲口のみどりの窓口付近でスチール製のごみ入れが爆発した。爆発により天井に1m以上の大穴が開き、窓口の柱や窓ガラスも破壊された。窓口には当時、60人程度の客がいた。このうち窓口前に立っていた客3人が割れたガラスと爆風で重傷、ほか12人がけがをした[注 1]。ちょうどラッシュの時間帯であったため駅は大混乱となり、警視庁機動隊や鉄道公安官約1000名が対応にあたった[2]

警視庁は丸の内暑に特別捜査本部を置き、現場検証にあたった。現場で見つかった導火線は点火後15秒ほどで爆発する長さであり、犯人は直前まで現場にいた者とみられた。目撃情報を集めたところ、現場からホーム方面へ急いで移動していった若い男女や、会社員風の男がいたという情報が得られた。しかし犯人特定にはつながらず、事件は迷宮入りとなった[2]

犯人

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犯人及び動機は不明である。

他の事件との関連

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その手口などから、1962年草加次郎事件を起こした犯人とは別人の犯行と見られていた[3]

脚注

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注釈

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  1. ^ 22名とする文献もある[1]

出典

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  1. ^ 『昭和災害史事典』 3巻、日外アソシエーツ、1993年、232頁。ISBN 9784816911927 
  2. ^ a b 『警察制度百年史』警察制度調査会、1974年、413-414頁。 
  3. ^ 宮川弘「問54 東京駅爆破事件」『推理ノート 真犯人への挑戦状』東洋書房、1968年、289頁。 

関連項目

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