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東京証券取引所ビル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東京証券取引所ビル

東京証券取引所ビル

地図
東京証券取引所ビルの位置(東京都区部内)
東京証券取引所ビル
情報
設計者 三菱地所設計
施工 大成建設、竹中工務店、清水建設、大林組、鹿島建設、他5社
建築主 証券会員制法人東京証券取引所(全面竣工時。現:株式会社東京証券取引所)
事業主体 株式会社東京証券取引所
管理運営 平和不動産株式会社
構造形式 鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
敷地面積 7,192.99 m²
延床面積 49,627.82 m²
階数 地上15階 地下3階 塔屋2階
着工 1982年
竣工 1984年10月(市場館)
1988年4月(本館)
所在地 106-0032
東京都中央区日本橋兜町2-1
座標 北緯35度40分57.60秒 東経139度46分43.71秒 / 北緯35.6826667度 東経139.7788083度 / 35.6826667; 139.7788083 (東京証券取引所ビル)座標: 北緯35度40分57.60秒 東経139度46分43.71秒 / 北緯35.6826667度 東経139.7788083度 / 35.6826667; 139.7788083 (東京証券取引所ビル)
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東京証券取引所ビル(とうきょうしょうけんとりひきじょビル)は、東京都中央区日本橋兜町にあるビル。東京証券取引所が入居し、所有者は平和不動産である[1]

概要

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東京証券ビルの改築が初めて議論されたのは、1971年だった[2]。1977年3月15日、東証に「取引所建物改築に関する特別委員会」が設置され、建て替えの議論は本格化の段階に入った[3]。翌年、東証は正式に平和不動産に改築を要請した[4]。1981年3月、新しい証券取引所ビルの基本計画が決定され、本館の階数は15階、基準階の床面積は約480坪とし、全館の延坪は約14,350坪とする[5]。工事費用は約366億円の計画だったが[6]、実際の費用総額は386億8200万円だった[7]。施工会社は大成建設竹中工務店清水建設大林組鹿島建設熊谷組フジタ工業戸田建設三井建設前田建設工業からなる共同企業体に決定した。10社からなる共同企業体は極めて異例であり、なるべく多くの上場会社に参加してもらう意図があった[8]

1982年4月8日、第1期工事の新市場館工事が開始された[9]。東京証券ビル市場館と同じく、花崗岩の最上級品の「稲田石」が使われた[10]。市場館は1984年10月31に完成し、12月6日に竣工式が行われた。1985年5月13日、東証は初めて新市場館の立会場に取引を行った[11]。第2期工事の新本館は1985年10月3日に地鎮祭が行われ[12]、1988年4月30日に竣工した[13]

賃料

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竣工したごろの年間賃料は66.2億円であり、1998年に73.6億円まで上昇したが、その後に減額が続き、2016年に27億円まで低下した[14]。2019年に30億円に引き上げられ、25年ぶりに値上げした[15]

旧東京証券取引所ビル

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旧東京証券取引所ビルは1927年に市場館が竣工し、1931年に本館が竣工された。老朽化により、1980年代初頭に解体された[16]

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ 東京証券取引所ビル”. 平和不動産. 平和不動産. 2024年7月12日閲覧。
  2. ^ 『平和不動産四十年史』 98頁
  3. ^ 『平和不動産四十年史』 100頁
  4. ^ 『平和不動産四十年史』 101頁
  5. ^ 『平和不動産四十年史』 103-104頁
  6. ^ 『平和不動産四十年史』 105頁
  7. ^ 『平和不動産四十年史』 115頁
  8. ^ 『平和不動産四十年史』 106頁
  9. ^ 『平和不動産四十年史』 109頁
  10. ^ 『平和不動産四十年史』 110頁
  11. ^ 『平和不動産四十年史』 112頁
  12. ^ 『平和不動産四十年史』 113頁
  13. ^ 『平和不動産四十年史』 114頁
  14. ^ 平和不動産、切っても切れない東証との「蜜月」”. 東洋経済オンライン. 東洋経済新報社. 2024年7月12日閲覧。
  15. ^ 平和不動産、東証ビルの賃料据え置き 年間30億円で合意”. 日本経済新聞. 日本経済新聞. 2024年7月12日閲覧。
  16. ^ 日本橋兜町の歴史・史跡”. 平和不動産. 平和不動産. 2024年7月12日閲覧。

参考文献

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  • 『平和不動産四十年史』平和不動産、1990年5月。