東京都立工芸高等学校
東京都立工芸高等学校 | |
---|---|
2019年4月14日撮影 | |
北緯35度42分9.3秒 東経139度45分22秒 / 北緯35.702583度 東経139.75611度座標: 北緯35度42分9.3秒 東経139度45分22秒 / 北緯35.702583度 東経139.75611度 | |
過去の名称 |
東京府立工芸学校 東京都立工芸学校 東京都立工芸新制高等学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 東京 |
校訓 | 誠実・元気・信愛・規律 |
設立年月日 | 1907年4月 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 |
全日制課程 定時制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 |
(全日制) アートクラフト科 インテリア科 デザイン科 マシンクラフト科 グラフィックアーツ科 (夜間定時制) アートクラフト科 インテリア科 マシンクラフト科 グラフィックアーツ科 |
学期 | 3学期制 |
学校コード | D113299904136 |
高校コード | 13159J |
所在地 | 〒113-0033 |
外部リンク |
東京都立工芸高等学校|全日制 東京都立工芸高等学校|定時制 |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
東京都立工芸高等学校(とうきょうとりつ こうげいこうとうがっこう、英: Tokyo Metropolitan Kogei High School)は、東京都文京区本郷一丁目に所在する東京都立高等学校。工芸系の工業高等学校[1]。
概要
[編集]全日制では「アートクラフト科」、「マシンクラフト科」、「インテリア科」、「グラフィックアーツ科」、「デザイン科」の5学科が設置されている。夜間定時制は「デザイン科」を除く4学科が設置されている。
通常、工業高校は男子生徒の在籍率が高いが、当校は在籍する生徒の約8割が女子生徒で占められている。
開校以来2万人を越える卒業生はデザイナー、エンジニアをはじめ社会で広く活躍している。2007年に創立100周年を迎えた。なお諸般の事情により、100周年記念式典は2007年5月19日に東京国際フォーラムホールCにて行われた。百周年記念誌「都立工芸100年の歩み」は同校同窓会・築地工芸会により2009年3月31日に発行された。
入試においては東京都立高校の共通問題を使用しており、実技試験などは課されない。
開校以来、2018年現在までに4人の人間国宝を輩出している。
沿革
[編集]- 1906年 - 文部省により設置認可
- 1907年 - 東京府立工芸学校として開校(所在地は現在の中央区築地)
- 1923年 - 関東大震災により校舎焼失、府立第六中学校(現:東京都立新宿高等学校)にて授業再開
- 1927年 - 現在地に移転
- 1931年 - 定時制課程を開設
- 1943年 - 東京府から東京都への都制施行により「東京都立工芸学校」に改称
- 1948年 - 学制改革により「東京都立工芸新制高等学校」に改称
- 1949年 - 図案科(全日制)増設
- 1950年 - 「東京都立工芸高等学校」に改称
- 1962年 - 改修工事を開始(1973年まで)
- 1997年 - 新校舎落成
- 2007年 - 創立100周年
- 2012年11月17日 - 同校の土曜授業公開時に野田佳彦首相が視察訪問を行った。野田首相は、アートクラフト科で携帯ストラップの製造体験、グラフィックアーツ科で生徒などに約8分程のスピーチを行った。
施設
[編集]校舎は東京都教職員研修センターと建物を共用している。2階にある校庭を経由して出入りができるが、それ以外では完全に遮断されており、中ではつながっていない。
1997年に改修した、地上9階、地下2階の校舎で、校外に鹿の角のような赤いオブジェがある。これは炎を意味しているが、建築家のコンセプトであり、学校の意思とは関係がない。このオブジェは風力で回転している。また、オブジェは一部生徒の間で「校長が自転車をこいで回転させている。」という説が未だに残っている。この赤いオブジェの他にも、校内には当校卒の芸術家などの数々の芸術作品、伝統工芸品が展示されている。
教室 (Home Room) の他に実習室が多くあり、作業機器など実習設備も充実している。体育館は7階、室内温水プールは1階の校内にある。
著名な出身者
[編集]- 新道繁(洋画家)
- 間宮不二雄(実業家)
- 滝沢英輔(映画監督、脚本家)
- 三浦つとむ(言語学者)
- 川上景司(特撮監督)
- 原弘(グラフィックデザイナー)
- 児玉清(俳優)
- 山本丘人(画家、芸術院賞、文化勲章:府立三中より転入)
- 村木与四郎(映画美術監督)
- 倉俣史朗(インテリアデザイナー、木材科卒)[2]
- 川本喜八郎(人形作家、アニメーション作家)
- 秋山祐徳太子(現代美術家)
- 杉本幸治(書体設計者)
- 副田高行(アートディレクター)
- 南伸坊(イラストレーター、エッセイスト)
- 秋山道男(プロデューサー)
- 善養寺幸子(建築家)
- 山下啓介(声優、俳優)
- 原田美枝子(女優、代々木高校へ転校)
- 永井裕明(アートディレクター)
- 合田経郎(アニメーション作家、NHKキャラクターどーもくんの作者)
- 羽海野チカ(漫画家、デザイン科卒)[3]
- 松原伸生(染織作家、重要無形文化財保持者)
- 森薫(漫画家)
- 槇村さとる(漫画家、デザイン科卒)[4]
- 高木綾子(アーティスト)
- 東啓子(女優)
- 井上彩名(女優)
- 市川実和子(女優、ファッションモデル)
- 田尾沙織 (写真家)
- 水元ローラ(漫画家)
- 澤田りえ(料理研究家)
- 吉田均(競馬評論家)
- 吉田謙吉(舞台美術家:府立一中より転入)
- 池田稔(実業家)
- 尾澤勇(工芸家)
- 一玄亭米多朗(落語家)
- 笑組ゆたか(漫才師)
- きくちゆうき(漫画家、イラストレーター、インテリア科卒)[5]
- 立花家あまね(民謡)
交通アクセス
[編集]脚注
[編集]- ^ 東京都教育委員会. “工業・工芸系|東京都教育委員会ホームページ”. 東京都教育委員会ホームページ. 2024年1月17日閲覧。
- ^ “倉俣史朗”. ヤマギワオンラインストア (2023年4月29日). 2023年4月29日閲覧。
- ^ “羽海野チカプロフィール”. HMV&BOOKS online (2023年4月29日). 2023年4月29日閲覧。
- ^ “槇村さとるプロフィール”. 電子書籍ストア ブックライブ (2023年4月29日). 2023年4月29日閲覧。
- ^ “作者・きくちについて”. STUDIO KIKUCHI イラストレーターきくちゆうき (2023年4月29日). 2023年4月29日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 東京都立工芸高等学校|全日制
- 東京都立工芸高校《全日制》 (@kogei1907z) - X(旧Twitter)
- 東京都立工芸高等学校|定時制