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村田健郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

村田 健郎(むらた けんろう、1923年10月4日[1] - 2009年7月27日[1])は日本の理学者情報工学者TAC (コンピュータ)開発、日立製作所で電子計算機の国産化HITAC5020開発、HITAC8800(東京大学大型計算機センターの2号機)開発、1973年頃から数値計算分野、帯行列固有値解析の新算法の開発、元神奈川大学教授[1]

来歴

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  • 1923年10月4日生まれ、1945年東京帝国大学航空原動機学科を卒業、1951年東京大学理学部数学科を卒業、1952年同大学院前期在学中、弥永昌吉の紹介で同工学部雨宮綾夫の大型電子計算機TACプロジェクトの一員。同僚の中澤喜三郎らと1957年末から1959年1月にTAC(Tokyo Automatic Computer)開発。中澤喜三郎とともに1960年4月日立製作所入社HITAC5020と命名された大型計算機の開発(東京大学大型計算機センター1号機として納入)、工業技術院大型プロジェクト:超高性能電子計算機の開発 、更に、HITAC8800開発(東京大学大型計算機センターの2号機)、1973年頃から数値計算分野に転じ、帯行列固有値解析の新算法の開発。1983年日立製作所を定年退職後、図書館情報大学、神奈川大学教授を歴任。

研究・受賞

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  • 1962年2月 理学博士(東京大学:ブラウン管記憶装置)
  • 1965年12月 毎日工業技術賞(電子計算機の国産化HITAC5020)
  • 1973年10月 紫綬褒章(超高性能電子計算機の開発)
  • 1973年11月 工業技術院長賞(超高性能電子計算機に関する技術の開発)
  • 1974年4月 産業技術大賞(高性能電子計算機システムの開発と波及効果)
  • 1976年5月 情報処理学会論文賞(対称帯行列を三重対角化するための新アルゴリズム)
  • 1988年9月 情報処理学会研究賞(仮想メモリ上での大規模線形計算)

著書

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  • 石田晴久、村田健郎:「超大型コンピューター・システム」、産業図書(1979年)。
  • 村田健郎(ほか著):「スーパーコンピュータ:科学技術計算への適用」、丸善、ISBN 4-621-02984-3 (1985年3月)。
  • 村田健郎:「線形代数と線形計算法序説」、サイエンス社、ISBN 4-7819-0427-0 (1986年4月)。
  • 村田健郎(ほか編著):「工学における数値シミュレーション:スーパーコンピュータの応用」、ISBN 4-621-03234-8(1988年1月)。
  • 村田健郎(ほか著):「大型数値シミュレーション」、岩波書店、ISBN 4-00-005126-1(1990年2月)。
  • 村田健郎:「理工系学生のための基礎数学」、現代数学社、ISBN 4-7687-0216-3(1994年5月)。

脚注

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