コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

李小鵬 (体操選手)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
李小鵬
北京オリンピック(2008年)
選手情報
フルネーム 李小鵬
国籍 中華人民共和国の旗 中国
生年月日 (1981-07-27) 1981年7月27日(43歳)
生誕地 湖南省長沙
身長 162cm
体重 56kg
種目 体操競技
引退 2009年
獲得メダル
体操競技
中華人民共和国の旗 中国
オリンピック
2000 シドニー 団体総合
2000 シドニー 平行棒
2008 北京 団体総合
2008 北京 平行棒
2004 アテネ 平行棒
世界選手権
1997 ローザンヌ 団体総合
1999 天津 団体総合
1999 天津 跳馬
2002 デブレツェン 跳馬
2002 デブレツェン 平行棒
2003 アナハイム 団体総合
2003 アナハイム 跳馬
2003 アナハイム 平行棒
1997 ローザンヌ 平行棒
2005 メルボルン 平行棒
1997 ローザンヌ
ワールドカップ
1998 鯖江 平行棒
1998 鯖江
2002 シュトゥットガルト 平行棒
2006 サンパウロ 平行棒
テンプレートを表示

李小鵬(り しょうほう、リ-・シャオペン Li Xiaopeng1981年7月27日 - )は、中国湖南省長沙出身の男子体操競技選手。得意種目は平行棒跳馬。跳馬では、自らの名前を冠した最高難度の技リー・シャオペン(ロンダートからの伸身クエルボ二回ひねり)を発表している。

経歴

[編集]

6歳から体操を始め、12歳のとき湖南省代表チームに入り15歳で国家代表に選抜される[1]。初めての代表となった1997年世界選手権で団体総合で金メダル、平行棒で銀メダル、床で銅メダルを獲得した。

2000年シドニーオリンピックでは団体総合と平行棒で金メダル、2003年世界選手権では団体総合と平行棒、跳馬の3種目で金メダルを獲得したが、2004年アテネオリンピックでは団体総合で5位、跳馬で7位、平行棒で銅メダルと不本意な結果に終わった。

2006年に手術を受け迎えた2008年の北京オリンピックでは金メダル確実と言われていた跳馬は、団体優先のリスク回避のため予選での実施を一本のみにとどめ種目別には出場しなかったが(なお一本目だけの参考記録ではあるが、この時の李の得点は16.775で金メダルを獲得したレゼク・ブラニクの得点16.700を上回っていた)、団体総合と平行棒で金メダルを獲得した。世界選手権ワールドカップを合わせた金メダル数が16となり、李寧の記録を抜き中国体操史上最多になった[2]

2009年12月現役引退が発表された。

特徴

[編集]

李は難度重視と言われる中国体操の中でも特に高難度な演技構成を組みながら、技の美しさでも世界トップクラスの評価を受けていた。跳馬と平行棒が得意で跳馬では自身の名のついた最高難度の技リー・シャオペンを発表している。平行棒では三度ミスしても優勝できる、というほどの超高難度の構成を組むことができる。負傷を抱えて彼にとって8割程度の演技構成にとどめた北京五輪でも2位に大差をつけて金メダルを獲得した。

一方で、慢性的な足の負傷や病気、事故などで苦しみ大きな大会を欠場することも多く、ベストな状態で出場できない大会も多かった。

主な成績

[編集]
大会 場所 種目 決勝順位 決勝得点 予選順位 予選得点
1997 世界選手権 ローザンヌ 団体総合 1 226.117
平行棒 2 9.737
3 9.537
1998 ワールドカップ 鯖江 平行棒 1 9.750
1 9.425
1999 世界選手権 天津 団体総合 1 230.395 1 230.546
跳馬 1 9.668
平行棒 6 9.137
2000 オリンピック シドニー 団体総合 1 231.919
平行棒 1 9.825 3 9.762
5 9.737 2 9.725
2002 ワールドカップ シュトゥットガルト 平行棒 1 9.837
世界選手権 デブレツェン 跳馬 1 9.818 1 9.718
平行棒 1 9.812 1 9.587
2003 世界選手権 アナハイム 団体総合 1 171.996 3 225.119
跳馬 1 9.818
平行棒 1 9.825
鉄棒 5 9.662
2004 ワールドカップ バーミンガム 平行棒 4 9.712
オリンピック アテネ 団体総合 5 171.257 4 229.507
個人総合 84 28.699
跳馬 7 9.368 2 9.800
平行棒 3 9.762 2 9.787
つり輪 61 9.112
2005 世界選手権 メルボルン 個人総合 86 19.137
跳馬 13 9.437
平行棒 2 9.675 5 9.662
2006 ワールドカップ サンパウロ 平行棒 1 16.450
ワールドカップ シュトゥットガルト 平行棒 1 16.300 1 16.350
2008 ワールドカップ 天津 平行棒 1 16.775
鉄棒 2 16.200
コトブス 平行棒 1 16.250 1 16.500
鉄棒 3 15.975 2 15.925
オリンピック 北京 団体総合 1 286.125 1 374.675
個人総合 45 78.500
平行棒 1 16.450 1 16.425
鉄棒 10 15.400
跳馬 DNQ DNQ - 16.775(1本のみ)
28 15.100
つり輪 42 14.800

脚注

[編集]

外部リンク

[編集]