李丙琪
李 丙琪(イ・ビョンギ、朝鮮語: 이병기、1947年6月12日[1] - )は、大韓民国の外交官、政治家。駐日韓国大使(第20代)、大韓民国国家情報院院長、大統領秘書室長などを歴任した。「琪」がJIS X 0208に含まれないため、インターネット上の日本語ニュース記事では「李丙ギ」と表記される場合がある[2][3]。
経歴
[編集]景福高等学校卒業。1971年2月にソウル大学校外交学科卒業[1]。1974年5月に外務高等考試合格[1]。1974年11月に外交部入部[1]。在ジュネーブ代表部やケニア大使館勤務を経て大統領儀典首席秘書官(盧泰愚政権)、国家安全企画部第2次長(金泳三政権)[4]。1999年には日本の慶應義塾大学客員教授。汝矣島研究所顧問。
朴槿恵政権時代の2013年6月から駐日韓国大使(第20代)。2014年7月より大韓民国国家情報院院長[5]。2015年3月、朴槿恵大統領の下で大統領秘書室長に就任[5]。大統領秘書室長のポストは首相と同等クラスである。2016年5月に大統領秘書室長を退任した[5]。
2017年1月、崔順実被告の国政介入事件で、家宅捜索を受ける[6]。朴槿恵政権時の国家情報院長として、情報収集のための活動費を大統領府幹部らに渡した容疑で11月14日に緊急逮捕され身柄を拘束[7]。11月17日に正式に逮捕された。2018年6月15日、ソウル中央地裁にて特定犯罪加重処罰法(国庫損失)違反などの罪で懲役3年6カ月の実刑判決を受けた[8]。
日本の第99代内閣総理大臣である菅義偉とは親交が深く、2015年には慰安婦問題日韓合意の締結に、当時内閣官房長官だった菅とともに調整に力を尽くした。しかし、その後の文政権によって合意が一方的に覆され、李も逮捕されたことに菅は激怒。収監された李に対しては、菅は手紙を書くなどして慰めているという[9][10]。
親族
[編集]鄭義溶元外交部長官とは従兄弟同士である(2人の母親は姉妹)[11]。
栄典
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “이력서” (hwp). 大韓民国外交部. 2013年6月6日閲覧。
- ^ “韓国の新駐日大使、日韓関係改善へ抱負”. 日本テレビ. 2014年3月9日閲覧。
- ^ “韓国、震災追悼式に2年ぶり出席へ…中国は欠席”. 読売新聞. 2014年3月9日閲覧。
- ^ “新韓国大使が日本入り 対日関係で是々非々の態度”. 朝鮮日報. (2013年6月4日) 2013年6月6日閲覧。
- ^ a b c “李丙琪氏、週明けに取り調べ 朴被告の裏金疑惑”. KBSワールドラジオ. (2017年11月11日) 2017年11月14日閲覧。
- ^ ブラックリスト作成に前国家情報院長が協力か
- ^ “元駐日韓国大使を緊急逮捕 特殊活動費提供の疑い”. 朝日新聞. (2017年11月14日) 2017年11月14日閲覧。
- ^ “国家情報院の歴代院長3人に実刑判決 韓国地裁”. 朝日新聞. (2018年6月15日) 2018年6月30日閲覧。
- ^ 菅総理を分析した韓国メディア、文政権に改めて失望
- ^ “新首相・菅義偉氏が、韓国・文在寅大統領に「強い怒り」を抱いた理由(現代ビジネス)”. Yahoo!ニュース. 2020年9月24日閲覧。
- ^ “[Who Is ?] 정의용 외교부 장관 후보자”. 비즈니스포스트 (2021年2月1日). 2023年8月16日閲覧。
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