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杉本尚次

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

杉本 尚次(すぎもと ひさつぐ、1931年4月27日[1]- 2022年2月20日)は、日本の地理学者文化人類学者。専攻は文化地理学国立民族学博物館名誉教授・総合研究大学院大学名誉教授。

来歴・人物

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大阪府大阪市出身。大阪市立大学文学部文学研究科博士課程修了。国立民族学博物館教授・第5研究部長を経て、1992年3月末をもって定年退職、同名誉教授。その後は関西学院大学教授、大阪人間科学大学教授を務めた。

1968年学位論文「日本における民家の地理学的研究」で大阪市立大学より文学博士の学位を取得[2]

2022年2月20日、死去[3]。90歳没。死没日付をもって正五位に叙され、瑞宝中綬章を追贈された[4]

著作

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  • 『近畿地方の民家』明玄書房, 1969
  • 『日本民家の研究 その地理学的考察』(ミネルヴァ書房)1969
  • 『日本民家探訪 民俗・地理学的考察』創元社, 1974
  • 『九州地方の民家』明玄書房, 1977.2
  • 『近畿地方の民家』明玄書房, 1981.9
  • 『西サモアと日本人首長 村落調査記1965-1980 』(古今書院)1982
  • 『フィールドワークの方法』(講談社現代新書)1983
  • 『日本民家の旅』(NHKブックス・日本放送出版協会)1983
  • 『住まいのエスノロジー 日本民家のルーツを探る』(住まい学大系(住まいの図書館出版局)1987
  • 『ベースボール・シティ :スタジアムにみる日米比較文化』福武書店・福武ブックス, 1990.2
  • 『欧米伝統文化の実像 「民家」を中心とした生活形態の研究』PHP研究所, 1991.11
  • 『アメリカの伝統文化 野外博物館ガイド』三省堂選書 1992.10
  • 『スタジアムは燃えている―日米野球文化論』(NHKブックス・日本放送出版協会)1992
  • 『地理学とフィールドワーク』(晃洋書房)1996
  • 『世界の野外博物館 環境との共生をめざして』(学芸出版社)2000

共著

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  • 『文化人類学への道 諸民族の自然と生活』三上勝也共著. ミネルヴァ書房, 1973
  • 『世界の博物館 14 スウェーデン・デンマーク野外歴史博物館 神話伝説と北欧の民家』岡崎晋共編 講談社, 1978.8
  • 『日本の博物館 第3巻 民家と民具 ふるさとの博物館』中村たかを共編 講談社, 1981.8
  • 『世界旅行-民族の暮らし 3 住む・憩う 民家と家具、そして人の営み』責任編集 日本交通公社出版事業局, 1982.10
  • 『日本のすまいの源流 日本基層文化の探究』編. 文化出版局, 1984.5
  • 『おおさかの民家』田主誠共著. 駸々堂出版, 1985.4
  • 『変動する現代世界のなりたち 地域・民族・文化』中村泰三共編著. 晃洋書房, 1993.4

外部リンク

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  • 名誉教授”. 国立民族学博物館. 2022年3月1日閲覧。

脚注

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  1. ^ 『現代日本人名録』1987
  2. ^ 博士論文書誌データベース
  3. ^ “杉本尚次さん死去 国立民族学博物館名誉教授”. 東京新聞 TOKYO Web (中日新聞社). (2022年3月1日). https://www.tokyo-np.co.jp/article/162916 2022年3月1日閲覧。 
  4. ^ 『官報』第703号10-11頁 令和4年3月29日