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木滑良

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マラソングランドチャンピオンシップ(2019年9月15日撮影)

木滑 良(きなめ りょう、1991年1月22日 - )は、日本の男子陸上競技選手。専門は長距離走マラソン三菱重工マラソン部に所属し、同部の主将を務める。妻は高校の先輩にもあたる、元陸上長距離選手の藤田真弓

人物・経歴

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長崎県出身。瓊浦高等学校卒業後の2009年に地元の三菱重工長崎 に入社し、マラソン部に所属する。同期にはのちにアジア大会で男子マラソン銀メダルを獲得する松村康平(山梨学院大学卒)がおり、共に「マラソンをやるつもりで入社した」と語る[1]。 2014年の別府大分毎日マラソンでマラソンデビューを果たし、マラソンに積極的に取り組むが、同年には日本選手権5000mで入賞するなどスピードランナーとしての一面も持つ。

2016年4月に松村康平から主将を引き継ぎ、同年8月の北海道マラソンでは37キロ付近で自らスパートを仕掛けマラソン初優勝を果たす[2]。駅伝でも主将として部を牽引し、九州実業団毎日駅伝では過去43度の優勝を誇る名門・旭化成陸上部を破り初優勝。過去最高順位の4位から大躍進した[3]。2017年元日のニューイヤー駅伝では過去最高順位である前年の11位を上回る8位入賞を目標に掲げ[4]、結果として目標と過去最高順位を大きく上回る4位入賞を果たした。

2018年2月の東京マラソン2018では、先頭のハイペースには付かずに後方集団で自重し、レース後半で追い上げる形式に。30Km付近から日本人3位争いの集団に加わり、39Km辺りで木滑自ら集団を抜け出していく。結果マラソン日本記録を5秒更新した設楽悠太Honda)や、2時間6分台をマークした同僚の井上大仁(MHPS)には及ばなかったが、木滑自身初のサブテン(2時間10分未満)をマークする2時間8分台の自己記録を達成、総合7位・日本人3着でフィニッシュ。これにより、マラソングランドチャンピオンシップ2020年東京オリンピック男子マラソン選考会)出場権を獲得した[5][6]

主な戦績

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マラソン全成績

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大会 順位 記録 備考
2014 第63回別府大分毎日マラソン 8位 2時間12分48秒 初マラソン
2016 北海道マラソン2016 優勝 2時間13分16秒 マラソン初優勝
2017 第66回別府大分毎日マラソン 3位 2時間10分30秒 日本人2位
2018 東京マラソン2018 7位 2時間08分08秒 自己記録・日本人3位・MGCシリーズ第4弾2020年東京五輪選考会)
2019 東京マラソン2019 26位 2時間17分19秒
2019 マラソングランドチャンピオンシップ 18位 2時間18分51秒

その他主な成績

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大会 種目(区間) 順位 記録 備考
2011 第55回ニューイヤー駅伝 3区(13.6 km) 区間23位 40分05秒 総合26位
2012 第56回ニューイヤー駅伝 1区(12.3 km) 区間8位 36分05秒 総合16位
2013 第57回ニューイヤー駅伝 1区(12.3 km) 区間3位 35分19秒 総合24位
2013 第50回九州実業団毎日駅伝 1区(13.4 km) 区間賞 40分25秒 総合5位
2014 第58回ニューイヤー駅伝 1区(12.3 km) 区間2位 35分28秒 総合20位
2014 第98回日本陸上競技選手権大会 5000m 6位 13分47秒05
2016 第60回ニューイヤー駅伝 3区(13.6 km) 区間9位 38分53秒 総合11位(過去最高タイ)
2016 第53回九州実業団毎日駅伝 1区(12.9 km) 区間2位 38分17秒 MHPS初優勝
2016 第41回甲佐10マイルロードレース 10マイルロードレース 3位 46分47秒
2017 第61回ニューイヤー駅伝 3区(13.6 km) 区間7位 38分50秒 総合4位(初入賞)
2018 第62回ニューイヤー駅伝 3区(13.6 km) 区間13位 39分30秒 総合8位(2年連続入賞)
2019 第63回ニューイヤー駅伝 6区(12.1 km) 区間9位 36分50秒 総合2位(過去最高、3年連続入賞)
2020 第64回ニューイヤー駅伝 7区(15.5 km) 区間23位 47分11秒 総合17位

自己記録

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  • 1500m - 3分47秒33
  • 5000m - 13分40秒62 (元長崎県記録[7])
  • 10000m - 28分18秒52
  • ハーフマラソン - 1時間02分22秒
  • マラソン - 2時間08分08秒

脚注

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  1. ^ 部の名称が“マラソン部” コラム|『ニューイヤー駅伝2017』|TBSテレビ
  2. ^ 木滑、仕掛けて自信=北海道マラソン
  3. ^ MHPSが初優勝 アンカー勝負を制す
  4. ^ 「8位入賞を」 MHPS激励会で主将 /長崎
  5. ^ スポーツナビ陸上:東京マラソン2018 2018年2月25日 9時10分スタート
  6. ^ 設楽、井上に続いた木滑、宮脇、山本、佐藤GC切符 日刊スポーツ 2018年2月26日記事
  7. ^ 木滑 良 三菱日立パワーシステムズマラソン部|選手・スタッフ紹介

外部リンク

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