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朝鮮民主統一救国戦線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

朝鮮民主統一救国戦線(ちょうせんみんしゅとういつきゅうこくせんせん、조선민주통일구국전선)は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)から亡命した元高官らが結成した、北朝鮮の民主化を要求する政治組織。略称は朝統戦(조통전)。

概要

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1992年1月28日・29日の2日間にわたってロシアモスクワで創立大会を行い、宣言文を採択した[1]冷戦終結によりルーマニア革命などの政変が東ヨーロッパで続発する中、北朝鮮における政変も近いとみて結成したものであった[1]。創立宣言文では、「金父子世襲独裁の清算」「北朝鮮の開放、改革」を掲げ、金日成金正日父子に退陣を勧告している[1]

創立に参加したのは、ソ連派延安派南労党派など、1948年9月の朝鮮民主主義人民共和国建国に参加しながらも、その後の政争に敗れて国外に亡命した政府・軍の高官らであった。1957年に中国に亡命し、その後日本で出版社(成甲書房)を経営していた朴甲東が常任議長に選出された[1]。創立大会の参加者以外に、作家・詩人の許真、音楽家の鄭樞などが加わり、鄭樞は『救国戦線歌』を作った[2]。しかし、情勢の変わらない間に参加者は高齢となり、物故者も相次いだため、2010年時点で活動しているのは常任議長の朴甲東、共同議長の鄭樞などわずかしかいないという[2]

創立時の参加者

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旧ソ連

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  • 李相朝(議長、元人民軍副総参謀長、駐ソ連大使)
  • 姜相昊(元内務省副相)
  • 兪成哲(元人民軍副総参謀長兼作戦局長)
  • 鄭尚進(元文化宣伝省副相)
  • 朴秉律(元江東政治学院長)
  • 金燦(元人民軍第2軍団軍事委員)
  • 張学鳳(元人民軍航空司令部軍事委員、金策軍官学校校長)
  • 南鳳植(元中央放送委員会委員長)
  • 沈寿哲(元民族保衛省幹部局副局長)
  • 宋元植(元平壌特別市党副委員長)
  • 兪成傑(元航空軍官学校校長)
  • 李黄龍(元民族保衛省兵器総局長)
  • 金東樹(元平壌特別市内務部長)

中国

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  • 徐輝(議長、元平壌特別市党委員長、朝鮮職業総同盟委員長)
  • 金剛(元文化宣伝省副相)
  • 洪淳寛(元金日成秘書室長)
  • 盧民(元民主青年同盟中央副委員長、平壌特別市党副委員長)

日本

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  • 朴甲東(常任議長、元南朝鮮労働党地下党総責、文化宣伝省ヨーロッパ部長)
  • 許東粲(元朝鮮大学教授)

米国

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  • 朱栄福(元人民軍第2軍団工兵副部長)

脚注

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外部リンク

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