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朝倉景樹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

朝倉 景樹(あさくら かげき、1965年10月28日 - )は、日本の教育社会学者京都府京都市生まれ、主として茨城県つくば市筑波研究学園都市)で育つ。土浦第一高等学校国際基督教大学卒業。その後英国に留学して社会学を学んだ。戦国大名越前朝倉氏の末裔。

概要

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不登校フリースクールについてのエスノグラフィーによる研究を行っており、その第一人者として知られる[注釈 1]東京シューレが運営するシューレ大学を経て現在はTDU・雫穿大学で、国内外の不登校、フリースクール、オルタナティブ教育の研究をしている。

日本国外でも、韓国国会のオルタナティブ教育に関する公聴会で講演したり、ロシアのイノベーティブ教育の国際大会で数年続いて講演を依頼されたりしている。例えば、欧州評議会の教育とデモクラシーについての国際会議で講演者として招聘され[1]、フィンランドのパンカ・アカデミーのアドバイザーも務めている[2]。その他にもアメリカのサドベリーバレー・スクールの設立者のグリーンバーグ夫妻、クロンララ・スクール設立者パット・モンゴメリー、イギリスのサマーヒル・スクール代表のゾーイ・レッドヘッドなど、海外各地のフリースクール関係者とのネットワークも広い。

著書

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単著

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  • 『登校拒否のエスノグラフィー』彩流社、1995年

共著

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  • 石原 剛志呉 宣児新谷 周平延藤 安弘子どもの参画情報センター『子ども・若者の参画―R.ハートの問題提起に応えて』(萌文社、2002年)
  • 『こころの仕事』(PARCO出版、1996年)
  • 『教育のエスノグラフィー』(嵯峨野書院、1997年)
  • 『子どもは家庭でじゅうぶん育つ 不登校、ホームエデュケーションと出会う』東京シューレ出版、2006年
  • 『閉塞感のある社会で生きたいように生きる』東京シューレ出版、2010年
  • 伊藤 茂樹『リーディングス 日本の教育と社会―第8巻 いじめ・不登校』日本図書センター、 2009年
  • 『実例からみる フリースクールのつくりかた 設立・運営と新しい学びのカタチ』日本法令、2021年
  • 『フリースクール白書2022 ~想像ではなく「数字」で見る~』学びリンク、2023年
  • 総合人間学会編『総合人間学18 近代的「知」のあり方を問い直す ――授けられる「科学」/「学習」時代に、「学び」はどう対峙する?』(本の泉社、2024年)

脚注

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注釈

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  1. ^ 例えば、日本教育経営学会 編『教育経営研究の理論と軌跡』  玉川大学出版部(2000)では、エスノグラフィーの章で 「ここでは、とくに朝倉の研究を取り上げたい」 (同書 pp331) 主要な研究として取り上げられている。 『教育の社会学 -- 〈常識〉の問い方,見直し方』有斐閣(2000)、『リーディングス 日本の教育と社会 第8巻 いじめ・不登校』日本図書センター(2006)、加藤美帆『不登校のポリティクス : 社会統制と国家・学校・家族』勁草書房(2012年)など多くの研究で主要な研究として紹介されている。

出典

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  1. ^ ASAKURA Kageki - world-forum-democracy - publi.coe.int” (英語). world-forum-democracy. 2023年3月6日閲覧。
  2. ^ Advisory Boards” (英語). Panka Academy. 2023年3月6日閲覧。

関連項目

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