コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

望月喜市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

望月 喜市(もちづき きいち、1931年4月1日 - 2023年11月25日[1])は、日本の経済学者ソ連ロシア研究者。北海道大学名誉教授、ロシア科学アカデミー極東支部経済研究所名誉教授。NPO法人ロシア極東研理事。

略歴

[編集]

1931年4月、静岡県静岡市生まれ。静岡県立静岡高等学校を経て、1955年、一橋大学商学部を卒業[2]、1957年、一橋大学大学院経済学研究科を修了し修士号取得。都留重人ゼミ出身[3]。「経済政策によって不況や失業をどう防ぐかという問題意識があり、処方せんを求めた。イデオロギー的なあこがれもありました」としてソ連計画経済の研究に専念する[2]。1967年論文「計画経済と社会主義企業」で博士号取得。小樽商科大学助教授、教授を経て1978年、北海道大学スラブ研究センター教授。1983年4月から1985年3月までセンター長をつとめた。1994年、同センターを定年退官[4]。その後は北海道新聞情報研究所の客員特別研究委員として「ロシア経済スコープ」を9年にわたり執筆した他、NPO法人ロシア極東研などで活動を続けた[1]

2013年4月瑞宝中綬章受章[5]。 2023年11月25日、死去した[1]

著書

[編集]
  • 『計画経済と社会主義企業』(雄海社、1967年)
  • 『ソ連の経済統計』(アジア経済研究所、1974年)
  • 『ソ連経済の再生産構造ーその統計的研究』(多賀出版、1984年)
  • ユーラシアブックレット『ロシア極東と日ロ経済 20』(東洋書店、2001年)
  • 歌集『つまこいの歌』(響文社、2020年)

他、編著、論文、翻訳等が多数ある[4]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c “望月喜市・前理事長逝去のご報告と追悼の寄せ書き”. ボストーク (NPO法人ロシア極東研) (56). (2024-01-15). 
  2. ^ a b 静中・静高創立125周年『高きを仰ぐ』”. 静岡新聞 (2003年9月23日). 2014年12月17日閲覧。
  3. ^ “経済学研究科修士論文紹介”. 一橋研究 (一橋大学大学院学生会) 3. (1957-03-27). NCID AN0020798X. https://hdl.handle.net/10086/6821. 
  4. ^ a b 松田潤 編 (1994). “望月喜市教授略歴・著作目録 (望月喜市教授退官記念号)” (PDF). スラヴ研究 (スラブ研究センター) 41. http://ci.nii.ac.jp/vol_issue/nels/AN0012574X/ISS0000045189_ja.html. 
  5. ^ 平成25年春の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 19 (2013年4月29日). 2013年6月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月25日閲覧。

外部リンク

[編集]