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有病数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

有病数(ゆうびょうすう、Prevalence)は、集団における疾病の静的な頻度をあらわす指標の1つである。疫学において有病数は、ある指定された時点における、与えられた集団内での、特定の疾病や健康状態を有するものの数とされる。英語で同じ表記である、有病割合(Prevalence)とは異なる概念である。(ただし,疫学では実数よりも割合が重視されることから,Prevalenceと言えば,有病数ではなく有病率をしめすことが多い.)[1]本指標の単位は、人である。

背景

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有病割合の背景を参照して下さい。

時点の指定の仕方

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時点の指定の仕方により、以下のような有病数が利用されている。これらは、疾病の性質や資料作成の目的などにより使い分けされる。「ある1時点」とするか「いずれかの(少なくとも)1時点」とするかで大きく2つに分かれる。

期間有病数

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期間有病数(Period prevalence)は、特定の期間のいずれかの1時点で、特定の疾病または健康状態を保有していた者の総数である。

生涯有病数

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生涯有病数(Lifetime prevalance)は、生涯のいずれかの1時点で、特定の疾病または健康状態を保有していた者の総数である。再発傾向のある疾病や健康状態の実態を把握するのに、便利である。

年間有病数

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年間有病数(Annual prevalence)は、1年間のいずれかの1時点で、特定の疾病または健康状態を保有していた者の総数である。

時点有病数

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時点有病数(Point prevalence)は、ある1時点で、ある疾病またはある特性を保有する者の総数である。

特徴

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  • 実態調査に含まれていない疾病や健康状態は、地域における有病数の把握が、困難である。

参考文献

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  1. ^ 疫学辞典 第三版、財団法人日本公衆衛生協会

関連項目

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