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月待つ女

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

月待つ女』(つきまつおんな)は、平安時代に成立したと見られる日本物語。作者不詳。現存する写本は無く、逸書となっている。『風葉和歌集』には本作からの採録は見られない。

枕草子』の「物語は」の段(日本古典文学大系第212段)で『住吉物語』(現存する写本は鎌倉時代以降の改作と見られる)や『うつほ物語』と共に名を挙げられている。また、歌人祐子内親王家紀伊家集一宮紀伊集』に「月まつ女といふものがたりをみて」の詞書を添えて以下の歌を詠んでおり、満たされない悲恋の物語であったことが窺える。

いにしへの 月まつさとを みるにこそ あはれうきよは たぐひありけれ — 『一宮紀伊集』・20

参考文献

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関連項目

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