曾和博朗
表示
曾和 博朗(そわ ひろし、1925年(大正14年)4月27日 - 2015年(平成27年)12月2日)とは、能楽囃子方、小鼓方幸流能楽師。重要無形文化財各個認定保持者(人間国宝)。京都出身。
略歴
[編集]小鼓方幸流の曾和家三代目[1] 。祖父の曾和鼓堂(こどう)、父の曾和脩吉(しゅうきち)に師事[1]。6歳から稽古を始め、10歳時に『小鍛冶』の独調で初舞台[2]。1942年(昭和17年)祖父と父が相次いで没し、同年6月から東京の幸流十六世宗家、幸祥光の内弟子となる[2]。1944年(昭和19年)12月に召集され、無線通信兵として2年間中国に渡る。終戦を張家港で迎え、大同で捕虜となり、山口県仙崎港を経て京都へ復員[2]。
1992年(平成4年)京都市芸術功労賞[3]。1995年(平成7年)催花賞[4]。1998年(平成10年)重要無形文化財保持者に各個認定(人間国宝)[5]。2000年(平成12年)勲四等旭日小綬章[1]。2007年(平成19年)京都府文化賞特別功労賞[6]。現役最高齢の人間国宝として活動していた。
役職等
[編集]- 社団法人能楽協会京都支部相談役、京都能楽会相談役、京都囃子方同明会理事長、京都能楽養成会講師
DVD
[編集]- 能楽名演集4 能 観世流『羽衣~彩色之伝』片山九郎右衛門(幽雪) 宝生閑 宝生欣哉 則久英志 藤田六郎兵衛 曽和博朗 河村大 前川光長/宝生流『花筐』三川泉、NHKエンタープライズ
- 能楽名演集4 狂言 和泉流『木六駄』野村万蔵/大蔵流『鬮罪人』茂山千五郎 茂山千之丞 茂山忠三郎 森田光春 曽和博朗 中村喜彦 小寺俊三/大蔵流『通圓』茂山千作、NHKエンタープライズ
脚注
[編集]- ^ a b c “【訃報】能楽幸流小鼓方の人間国宝・曽和博朗氏死去”. 産経ニュース (2015年12月2日). 2024年2月18日閲覧。
- ^ a b c “能狂言インタビュー 曽和 博朗”. www.nohkyogen.jp. 2024年2月18日閲覧。
- ^ “京都市:京都市芸術振興賞 京都市芸術新人賞”. 京都市情報館. 2024年2月25日閲覧。
- ^ “催花賞 | 野上記念法政大学能楽研究所”. nohken.ws.hosei.ac.jp. 2024年2月18日閲覧。
- ^ “能楽幸流小鼓方の曽和博朗氏が死去 90歳、人間国宝”. 日本経済新聞 (2015年12月3日). 2024年2月18日閲覧。
- ^ 京都府. “京都府文化賞”. 京都府. 2024年2月25日閲覧。