昭和橋架道橋
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昭和橋架道橋 | |
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昭和橋架道橋(2014年10月) | |
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 東京都千代田区 |
交差物件 | 昭和通り (国道4号) |
設計者 施工者 |
田中豊(指導) 稲葉権兵衛(担当技師) 小城末喜(設計)、石井武一(照査) |
建設 | 1932年 |
座標 | 北緯35度41分53.4秒 東経139度46分31.8秒 / 北緯35.698167度 東経139.775500度 |
構造諸元 | |
形式 | 複線上路6主桁プレートガーダー橋 |
材料 | 鋼 |
全長 | 38.12m |
幅 | 8.38m(両側キャットウォーク含む) |
高さ | 14m(軌条面まで) |
最大支間長 | 45.30m |
関連項目 | |
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式 |
昭和橋架道橋(しょうわばしかどうきょう)は、東京都千代田区神田佐久間町一丁目・二丁目にある、昭和通り・首都高速道路1号上野線に架かる鉄道橋(架道橋)である。東日本旅客鉄道(JR東日本)総武本線を通している。
概要
[編集]関東大震災の震災復興事業として計画され、後に帝都に於ける失業救済事業[1]の一環で、1932年(昭和7年)に総武本線が両国駅から御茶ノ水駅まで延伸された際、震災復興で作られた第1号幹線道路「昭和通り」に架けられた橋梁である。東京市電(路面電車)が走行する道路を跨ぐため、中間に橋脚を必要としないガーダー橋を用いた。本橋梁は、1955年(昭和30年)に東海道本線富士川橋梁上り線(支間長63.35m、3径間連続中路プレートガーダー)が架設されるまで、日本最長スパンの鉄道用プレートガーダーを誇っており、昭和通りを跨ぐ勇壮な鉄道橋として知られていた。現在では、昭和通りの上に首都高速道路(1号上野線)の高架が覆い被さっており、昭和通りから全景を確認することは容易ではない。
諸元
[編集]- 種別 - 鋼鉄道橋
- 形式 - 複線上路6主桁プレートガーダー(道床式、斜角右85度)
- 橋長 - 43.70m(橋台前面間長)
- 支間 - 45.30m
- 径間 - 44.18m
- 幅員 - 8.38m(両側のキャットウォーク含む)
- 桁高 - 2.71m(山形背面間)、0.60m(道床部)
- 高さ - 14m(軌条面まで)
- 線数 - 複線
- 活荷重 - KS-15
- 鋼重 - 452.083tf
- 完成年度 - 1932年(昭和7年)
- 施主 - 鉄道省
- 設計 - 鉄道省大臣官房研究所
- 製作 - 東京石川島造船所
- 架設 - 宮地鉄工所
- 下部工形式 - 鉄筋コンクリートラーメン構造
- 基礎工形式 - 直接基礎
隣の橋
[編集](上り) - 御成街道架道橋 - 秋葉原駅西口橋梁 - 秋葉原駅乗越橋梁 - 秋葉原駅東口橋梁 - 運河橋梁 - 昭和橋架道橋 - 第一佐久間町高架橋 - (下り)
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 川口利雄 「御茶水兩國間高架線工事槪要」『土木建築雑誌(CIVIL ENGINEERING & ARCHITECTURE)』第11卷第7號、シビル社、1932年7月、13-17頁
- 平井喜久松 「御茶ノ水・兩國間高架線工事に就て」『土木学会誌』第18卷第8號、土木学会、1932年8月、845-856頁
- 「3.歴史的鋼橋を訪ねて」『鋼橋の技術史研究部会「平成7・8年度活動報告書」』鋼橋技術研究会、1998年(平成10年)12月、38-41頁
- 歴史的鋼橋:G4-016 昭和橋架道橋、土木学会