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花咲スポーツ公園硬式野球場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
旭川スタルヒン球場から転送)
スタルヒン球場
Starffin Baseball Stadium[1]
球場内全景(2006年7月) 地図
花咲スポーツ公園硬式野球場の位置(北海道内)
花咲スポーツ公園硬式野球場
施設データ
正式名称 花咲スポーツ公園硬式野球場[2]
所在地 北海道の旗 北海道
旭川市花咲町
座標 北緯43度47分20秒 東経142度22分07秒 / 北緯43.78889度 東経142.36861度 / 43.78889; 142.36861座標: 北緯43度47分20秒 東経142度22分07秒 / 北緯43.78889度 東経142.36861度 / 43.78889; 142.36861
建設期間 1981年 - 1983年[1]
開場 1984年4月1日[1]
修繕 2012年 - 2013年(夜間照明設置)
所有者 旭川市
管理・運用者 旭川市公園緑地協会(指定管理者
グラウンド 内野:黒土 外野:天然芝
スコアボード 磁気反転式表示装置
照明 照明塔 6基
使用チーム • 開催試合
プロ野球公式戦
マルハンドリームカップ・全国草野球トーナメント北海道地区大会
北海道学生野球連盟
全国高等学校野球選手権北北海道大会
スタルヒン杯争奪軟式少年野球大会
収容人員
25,000人(内野:10,000人 外野:15,000人)
グラウンドデータ
球場規模 グラウンド面積:13,300 m²
両翼:95 m
センター:120 m

花咲スポーツ公園硬式野球場(はなさきスポーツこうえんこうしきやきゅうじょう)は、北海道旭川市花咲スポーツ公園にある野球場である。通称スタルヒン球場

北海道日本ハムファイターズ準本拠地であり、日本最北端のプロ野球一軍公式戦開催球場であり[注 1]、北海道唯一の屋外ナイター開催球場でもある。

歴史

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スタルヒン球場の前身は、1932年(昭和7年)に完成した旭川市営野球場であり[4]、札幌税務監査局や大蔵省(当時)から一部用地買収し、旭川市街軌道とも一部用地交換して建設したスポーツ施設の1つである[5]

その後、施設の老朽化や市民の運動施設の要望に対応するため、公園に隣接している旭川競馬場跡地を買収して各種運動施設の拡張整備を図り、1984年(昭和59年)に改築した[5]。改築に先立ち、旭川にゆかりのある元プロ野球選手のヴィクトル・スタルヒンに因んでスタルヒンと同期の旧制旭川中学校(後の北海道旭川東高等学校)野球部OBらが1978年末から旭川市長らに働きかけ、1982年(昭和57年)8月に日本国内初の人名付の球場名となる「スタルヒン球場」の愛称が決定[6]、9月23日に命名式を行った[7]。1991年(平成3年)に公園の名称を花咲スポーツ公園と改称したことに伴い、野球場の正式名称も花咲スポーツ公園硬式野球場となった。

2013年(平成25年)に夜間照明を設置してナイター試合が可能になり[4][8]、北海道内初となるプロ野球の屋外ナイトゲームを開催した[9][10]

2022年(令和4年)10月、市制施行100年記念の野外音楽イベント「旭川100フェス」が開催された。芝生の上にはパネルが敷かれるなどの対策が講じられてはいたが、結果的に芝生が荒れてしまい復旧作業費1000万円以上、工期は2023年の春先まで要する結果となった[11]

施設

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ホールには野球殿堂博物館(東京ドーム内)に所蔵している野球殿堂レリーフのレプリカを掲げられているほか、元プロ野球選手の星野伸之(旭川市出身)に関する展示コーナーを設けている。

  • 開設期間:4月20日から10月20日
  • 総面積:25,300 m²
  • 内野スタンド(鉄筋コンクリート造地上2階建 面積6,429 m²)
    • 1階:事務室、大会本部室、役員室、会議室、審判室、選手控室(シャワー室)、ダッグアウト、グラウンドキーパー、ブルペン、医務室、発券所、身障者観覧室、便所(身障者用便所)、電気設備室、機械設備室、倉庫
    • 2階:売店、便所、水飲場、倉庫、バックネット(高さ9.1 m 長さ45.5 m)
  • 外野スタンド(面積5,300 m²)
  • バックスクリーン、スコアボード、ナイター設備

利用状況

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プロ野球公式戦は、改築後の1984年から1986年・1995年と2000年に日本ハムファイターズ(当時)が年間1試合、ヤクルトスワローズ(当時)が1986年と1993年に1試合・1985年2試合連戦、横浜大洋ホエールズ・横浜ベイスターズ(当時)が1987年2試合連戦・1986年と1999年に1試合、1988年から1990年と1992年は読売ジャイアンツが北海道シリーズ3連戦の初戦を開催した。1994年にはオリックス・ブルーウェーブ(当時)が2試合連戦、阪神タイガースが1995年・1997年に1試合、千葉ロッテマリーンズが2000年に1試合を開催[13]

2004年に日本ハムが本拠地を移転して北海道日本ハムファイターズとなった後は、千代台公園野球場(オーシャンスタジアム)、釧路市民球場帯広の森野球場とともに主催試合を開催している[注 2]。当初は旭川での主催試合を隔年で開催していく予定であったが、地域密着を推し進めるために2006年から2022年までは毎年開催していた[要出典]。2009年以降は2試合(連戦)開催となり、2013年と2014年に4試合(2連戦を2カード)、2015年に3試合(2カード)を開催した。ホームスタジアムが札幌ドームからエスコンフィールドHOKKAIDOに移転した2023年からはホームゲームをすべて同フィールドにて行っているため、当球場では二軍の公式戦が組まれている[14]。なお、2004年以降北海道日本ハムファイターズ以外では読売ジャイアンツが2008年と2009年に主催試合を開催している(対戦相手はそれぞれ中日ドラゴンズ広島東洋カープ[15][16]

大学野球は札幌以外の地区にある大学で構成される北海道学生野球連盟『北海道六大学野球リーグ』の試合会場の1つになっている。高校野球は、2000年から正式に北北海道地区のメイン球場になっており、『全国高等学校野球選手権北北海道大会』を開催している。2015年には『秋季高校野球北海道大会』のメイン会場として使用した。

2023年より北海道ベースボールリーグのリーグ戦に参加した旭川ビースターズは、当球場を試合開催会場の一つとした[17]。2023年度の日程では2試合が予定され[18]、日程の変更により3試合が実施された[19]2024年の日程では1試合が予定され[20]、実際に開催された[21]。また、北海道フロンティアリーグKAMIKAWA・士別サムライブレイズが初めて公式戦2試合(ダブルヘッダー)を日程に組み[22]、実際に開催された[23]

冬季はレフト側外野スタンドのフェンスを取り外し、スタンドの傾斜を利用した「ちびっこスキー場」を開設している[24]

北海道日本ハムファイターズ主催試合

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※開催日と対戦相手、観客動員数(2004年以前の試合は、主催者側の判断による概数。2005年以降はチケットの発券枚数による実数。)

  • 2004年6月19日、対西武ライオンズ戦、25,000人[要出典]
  • 2006年5月28日、対東京ヤクルトスワローズ戦(セ・パ交流戦[注 3])、22,635人[25]
  • 2007年9月1日、対福岡ソフトバンクホークス戦、24,088人[26]
  • 2008年8月24日、対埼玉西武ライオンズ戦、22,583人[27]
  • 2009年8月18日、対東北楽天ゴールデンイーグルス戦(19日の試合は雨天中止)、15,105人[28]
  • 2010年8月3日・4日、対福岡ソフトバンクホークス戦、17,158人、15,311人[29]
  • 2011年7月9日・10日、対東北楽天ゴールデンイーグルス戦、24,272人、24,134人[30]
  • 2012年8月21日・22日、対オリックス・バファローズ戦、16,320人、14,164人[31]
  • 2013年6月2日・3日、対横浜DeNAベイスターズ戦(セ・パ交流戦)、24,274人、15,555人[10][32] - 本球場初のナイトゲーム。
  • 2013年8月13日・14日、対オリックス・バファローズ戦、20,894人、18,717人[33]
  • 2014年7月15日・16日、対埼玉西武ライオンズ戦、16,820人、20,320人[34]
  • 2014年8月20日、対東北楽天ゴールデンイーグルス戦(19日の試合は雨天中止)、16,942人[35]
  • 2015年6月23日・24日、対千葉ロッテマリーンズ戦、19,249人、21,588人[36]
  • 2015年9月8日、対福岡ソフトバンクホークス戦、24,587人[37]
  • 2016年6月7日、対広島東洋カープ戦(セ・パ交流戦)、16,127人[38]
  • 2017年8月30日、対福岡ソフトバンクホークス戦(29日の試合は雨天中止)、15,111人[39]
  • 2018年9月4日・5日、対埼玉西武ライオンズ戦、15,072人[40]、13,289人[41]
  • 2019年8月8日、対オリックス・バファローズ戦、15,395人[42]
  • 2019年9月16日、対福岡ソフトバンクホークス戦、15,182人[43]
  • 2021年7月6日・7日、対埼玉西武ライオンズ戦、3,495人、3,367人
  • 2022年8月2日、対福岡ソフトバンクホークス戦、13,046人[44]

アクセス

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脚注

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注釈

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  1. ^ 二軍まで含めた場合には、稚内市大沼球場が最北となる[3]
  2. ^ 移転当初は、札幌市円山球場でも主催試合を開催していた。
  3. ^ 旭川以外の道内地方球場では、札幌市円山球場で2005年と2007年に東京ヤクルトスワローズ、2009年に横浜ベイスターズとのセ・パ交流戦が行われた。

出典

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  1. ^ a b c パンフレット 2015.
  2. ^ 旭川市都市公園条例”. 旭川市例規類集. 旭川市. 2016年6月29日閲覧。
  3. ^ “日ハムが最北の球場で快勝 イースタン公式戦”. 稚内プレス. (2015年8月18日). http://wakkanaipress.com/2015/08/18/11012 2020年2月13日閲覧。 
  4. ^ a b スタルヒンと旭川” (PDF). こうほう旭川市民. 旭川市 (2016年). 2016年6月29日閲覧。
  5. ^ a b 花咲スポーツ公園” (PDF). 旭川市 (2013年). 2016年6月29日閲覧。
  6. ^ 「スタルヒン」と命名 旭川市営新球場 大投手の栄光永遠に - 北海道新聞1982年8月13日朝刊17面
  7. ^ 旭川が誇るスタルヒンって?”. 北海道ファンマガジン. PNG Office (2008年3月13日). 2016年6月29日閲覧。
  8. ^ “スタルヒン球場、ナイター準備着々 5月末にも完成”. 北海道新聞 夕刊 (北海道新聞社). (2013年2月26日) 
  9. ^ 旭川スタルヒン球場ナイター照明点灯式を開催”. 北海道日本ハムファイターズ (2013年6月2日). 2016年6月29日閲覧。
  10. ^ a b 旭川スタルヒン球場でナイター開催 札幌D以外で北海道初”. スポーツニッポン. スポーツニッポン新聞社 (2013年6月3日). 2016年6月29日閲覧。
  11. ^ スタルヒン球場グラウンド 旭川市100年イベントで破損 復旧に1千万円超”. 北海道新聞 (2022年12月15日). 2022年12月18日閲覧。
  12. ^ 旭川の野外彫刻 スタルヒン像”. 旭川市. 2016年6月29日閲覧。
  13. ^ 資料編7 道内で開催されたプロ野球公式戦(1942〜2003年) - 北海道博物館第3回特別展「プレイボール!-北海道と野球をめぐる物語-」ガイドブック(北海道博物館 2017年)
  14. ^ 8/26(土)旭川・27(日)エスコンフィールド〈ファーム道内開催〉直前情報
  15. ^ 一軍試合日程・結果 2008年7月”. 中日ドラゴンズ. 2016年6月29日閲覧。
  16. ^ 2009年8月4日 (火)【公式戦】試合結果(読売vs広島東洋) - 日本野球機構
  17. ^ 北海道ベースボールリーグ「旭川ビースターズ」の加盟を承認 2023 年度からリーグ参戦! - 北海道ベースボールリーグ(2022年9月21日)2023年1月17日閲覧。
  18. ^ 北海道ベースボールリーグ [@hbbleague] (2023年5月6日). "23年度スケジュール公開". X(旧Twitter)より2023年5月6日閲覧
  19. ^ 試合結果 - 旭川ビースターズ(2024年4月10日閲覧)
  20. ^ 2024シーズン日程表 - 北海道ベースボールリーグ(2024年4月14日)2024年5月6日閲覧。
  21. ^ 旭川ビースターズ主催Game:02 - 北海道ベースボールリーグ
  22. ^ 北海道フロンティアリーグ [@HFL_baseball] (2024年4月14日). "【使用球場変更のお知らせ】". X(旧Twitter)より2024年4月14日閲覧
  23. ^ 北海道フロンティアリーグ日程・結果2024年6月9日 - 一球速報.com
  24. ^ 花咲スポーツ公園の冬期施設(ちびっこスキー場ほか)”. 旭川市公園緑地協会. 2016年6月29日閲覧。
  25. ^ 「ミスだらけ、「クレージー」 日本ハム3―2ヤクルト プロ野球セ・パ交流戦3回戦」『朝日新聞』2006年5月29日、スポーツ1面。
  26. ^ 「川崎、12回決勝弾 ソフトバンク6-5日本ハム プロ野球18回戦」『朝日新聞』2007年9月2日、スポーツ3面。
  27. ^ 試合日程・結果 2008年8月”. 北海道日本ハムファイターズ. 2016年6月29日閲覧。
  28. ^ 試合日程・結果 2009年8月”. 北海道日本ハムファイターズ. 2016年6月29日閲覧。
  29. ^ 試合日程・結果 2010年8月”. 北海道日本ハムファイターズ. 2016年6月29日閲覧。
  30. ^ 試合日程・結果 2011年7月”. 北海道日本ハムファイターズ. 2016年6月29日閲覧。
  31. ^ 試合日程・結果 2012年8月”. 北海道日本ハムファイターズ. 2016年6月29日閲覧。
  32. ^ 試合日程・結果 2013年6月”. 北海道日本ハムファイターズ. 2016年6月29日閲覧。
  33. ^ 試合日程・結果 2013年8月”. 北海道日本ハムファイターズ. 2016年6月29日閲覧。
  34. ^ 試合日程・結果 2014年7月”. 北海道日本ハムファイターズ. 2016年6月29日閲覧。
  35. ^ 試合日程・結果 2014年8月”. 北海道日本ハムファイターズ. 2016年6月29日閲覧。
  36. ^ 試合日程・結果 2015年6月”. 北海道日本ハムファイターズ. 2016年6月29日閲覧。
  37. ^ 試合日程・結果 2015年9月”. 北海道日本ハムファイターズ. 2016年6月29日閲覧。
  38. ^ 試合日程・結果 2016年6月”. 北海道日本ハムファイターズ. 2016年6月29日閲覧。
  39. ^ http://npb.jp/bis/2017/games/s2017083001706.html
  40. ^ [1]
  41. ^ http://npb.jp/bis/2018/games/s2018090500790.html
  42. ^ [2]
  43. ^ [3]
  44. ^ https://npb.jp/scores/2022/0802/f-h-16/

参考資料

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関連項目

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外部リンク

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