日本蚕糸学会
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(日本蠶絲學會から転送)
にほんさんしがっかい 日本蚕糸学会 | |
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英語名称 | The Japanese Society Of Sericultural Science |
略称 | JSSS |
法人格 | 一般社団法人 |
法人番号 | 7050005005140 |
専門分野 | 農学系 |
設立 | 1930年2月7日 |
事務局 |
日本 〒305-8634 茨城県つくば市大わし1-2 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構内 |
会員数 | 約500人(2016年現在)[1] |
刊行物 | 『Journal of INSECT BIOTECHNOLOGY and SERICOLOGY』『蚕糸・昆虫バイオテック』 |
表彰 | 日本蚕糸学会賞、ほか |
ウェブサイト | http://jsss.or.jp/ |
一般社団法人日本蚕糸学会(いっぱんしゃだんほうじん にほんさんしがっかい、英: The Japanese Society Of Sericultural Science、略称: JSSS)は、カイコ(蚕)など昆虫の機能および利用を研究対象に学術の進歩と普及を目的とする日本の学術研究団体の一つ[2][3]。
概要
[編集]1930年(昭和5年)2月7日に社団法人として設立された[2]。学術研究団体としての種別は単独学会[2]。国内においては日本農学会および日本昆虫科学連合に加入している[4]。
農学を研究領域とし、かつては桑・蚕・糸など絹の生産・加工の過程を対象分野として蚕糸科学・技術を蓄積してきたが、現在は昆虫の機能研究および利用研究全般に、学会としての研究対象分野を開拓・拡大している[3]。蚕糸および昆虫の機能利用に関する学術の進歩と普及を図ることを目的としている[2]。
学会として1931年(昭和6年)から蚕糸学賞を年度ごとに授与している(2009年〈平成21年〉より日本蚕糸学会賞に改称)[5]。1965年(昭和40年)には日本蚕糸学会進歩賞奨励賞も新設し、さらに1994年(平成6年)からは同技術賞の授与も開始した[6]。
沿革
[編集]- 1930年(昭和5年) - 社団法人日本蠶絲學會(日本蚕糸学会)設立。学会誌『日本
蠶絲學 雜誌(日本蚕糸学雑誌)』[7]を創刊。 - 1931年(昭和6年) - 第1回蚕糸学賞を授与。
- 1965年(昭和40年) - 第1回日本蚕糸学会進歩賞奨励賞を授与。
- 2001年(平成13年) - 英文誌『Journal of insect biotechnology and sericology』を創刊。
- 2006年(平成18年) - 学会誌『日本蚕糸学雑誌』の誌名を『蚕糸・昆虫バイオテック』に改める。
- 2009年(平成21年) - 蚕糸学賞を「日本蚕糸学会賞」に改称。
- 2013年(平成25年) - 一般社団法人日本蚕糸学会へ移行。
刊行物
[編集]定期刊行物
[編集]『蚕糸・昆虫バイオテック』
[編集]- 誌名(和文):蚕糸・昆虫バイオテック[8]
- 誌名(欧文):Sanshi Konchu Biotech
- 創刊年:2006
- 資料種別:ジャーナル(査読付き論文を含む)
- 使用言語:日本語のみ
- 発行形態:印刷体
- 著作権帰属先:-
- クリエイティブコモンズ:-
- 購読:-
『Journal of Insect Biotechnology and Sericology』
[編集]- 誌名(欧文):Journal of Insect Biotechnology and Sericology[9]
- 誌名(和文):Journal of Insect Biotechnology and Sericology
- 創刊年:2001
- 資料種別:ジャーナル(査読付き論文を含む)
- 使用言語:英語のみ
- 発行形態:印刷体
- 著作権帰属先:-
- クリエイティブコモンズ:-
- 購読:-
『蚕糸・昆虫機能利用学術講演会・日本蚕糸学会大会講演要旨集』
[編集]- 誌名(和文):蚕糸・昆虫機能利用学術講演会・日本蚕糸学会大会講演要旨集[10]
書籍など
[編集]- 『カイコの科学』 日本蚕糸学会 編、朝倉書店、2020年6月。ISBN 978-4-254-42043-2。
- 『改訂 蚕糸学入門』 日本蚕糸学会 編、大日本蚕糸会、2002年3月[11]。
- 『昆虫伝染病の科学史』 福原敏彦 著、日本蚕糸学会出版委員会 監修、サイエンスハウス〈昆虫利用科学シリーズ〉、1997年12月。
- 『シルクへの招待』 小松計一 著、日本蚕糸学会出版委員会 監修、サイエンスハウス〈昆虫利用科学シリーズ〉、1997年11月。
関連学会
[編集]- 大日本蚕糸会 - 1892年(明治25年)設立。2021年(令和3年)蚕糸科学研究所と蚕業技術研究所を統合して蚕糸科学技術研究所を設置。
- 日本シルク学会 - 1951年(昭和26年)製糸絹研究会として発足、2001年(平成13年)日本シルク学会に改称。
- 日本野蚕学会 - 1986年(昭和61年)日本野蚕研究会として発足。
- 日本応用動物昆虫学会
- 日本昆虫科学連合(Union of Japanese Societies for Insect Sciences)
- 日本農学会 - 1929年(昭和4年)の日本農学会設立当初から加盟している。
脚注
[編集]- ^ “浅野眞一郎 准教授(農学研究院応用分子昆虫学研究室)が平成28年度蚕糸・昆虫機能利用学術講演会にて日本蚕糸学会賞を受賞”. 北海道大学 農学部/大学院農学院/大学院農学研究院 ウェブサイト. 北海道大学 (2016年4月8日). 2023年6月24日閲覧。 “昭和5年 (1930年)に日本蚕糸学会として設立された由緒ある学会で、現在の会員数は一般会員・学生会員合わせて約500名です。日本蚕糸学会賞は、設立当初は桑・蚕・糸などの絹の生産、加工に関する一連の過程を対象分野としてきましたが、現在は昆虫機能研究および昆虫利用研究全般を対象にこれらの学問分野に寄与した蚕糸学会会員に対し、授与される賞です。”
- ^ a b c d 日本蚕糸学会 - 学会名鑑
- ^ a b “日本蚕糸学会について”. 日本蚕糸学会ウェブサイト. 2023年6月24日閲覧。
- ^ “加盟団体|日本昆虫科学連合について”. 日本昆虫科学連合ウェブサイト. 2023年6月24日閲覧。
- ^ “日本蚕糸学会賞”. 日本蚕糸学会ウェブサイト. 2023年6月24日閲覧。
- ^ “日本蚕糸学会進歩賞”. 日本蚕糸学会ウェブサイト. 2023年6月24日閲覧。
- ^ 『日本蚕糸学雑誌(日本蠶絲學雜誌)』、NCID AN00190300、ISSN 0037-2455。
- ^ “蚕糸・昆虫バイオテック(和文誌)”. 日本蚕糸学会ウェブサイト. 2023年6月24日閲覧。NCID AA12145323、ISSN 1881-0551。
- ^ “Journal of INSECT BIOTECHNOLOGY and SERICOLOGY(英文誌)”. 日本蚕糸学会ウェブサイト. 2023年6月24日閲覧。NCID AA11558849、ISSN 1346-8073。
- ^ 『蚕糸・昆虫機能利用学術講演会講演要旨集(蚕糸・昆虫機能利用学術講演会・日本蚕糸学会大会講演要旨集)』、NCID AA12522789。
- ^ “蚕糸学入門 (大日本蚕糸会): 2002|書誌詳細|国立国会図書館サーチ”。
参考文献
[編集]- 日本学術協力財団 編『学会名鑑 2007–2009年版』日本学術協力財団、2007年3月。ISBN 4-939091-07-4。
外部リンク
[編集]- 一般社団法人 日本蚕糸学会 - 公式ウェブサイト
- 日本蚕糸学会 - 学会名鑑