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新花織高校恋愛サスペンス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

新花織高校恋愛サスペンス』(しんかおりこうこう れんあいサスペンス)は、藤本ひとみによる日本ライトノベルシリーズ。通称「新花織」。イラストはさいとうちほ

花織高校恋愛スキャンダル』のイラスト担当者が留学し、シリーズ最終巻『マシュマロ寓話』の発行の目途が立たないままでいた。そこで、同シリーズの人気キャラ・美馬貴司をメインとした新しいシリーズが始まることとなった(結局、『マシュマロ寓話』は出版されないまま終わった)。

同作者の『まんが家マリナ・シリーズ』『ユメミと銀のバラ騎士団』『花織高校恋愛スキャンダル』と同じ世界観であるが、これら3作品と共に未完のまま絶版となっている(『ユメミ~』のみ2013年から『夢美と銀の薔薇騎士団』としてリメイク・再版している)。

あらすじ

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親友若林麻子から男に振られたと泣きつかれた春野花純。花純は麻子を振ったという中学生美馬貴司に抗議しに行く。女慣れした美馬に軽くあしらわれた花純だったが、そのあと麻子にトラブルが起こり始め、美馬と共に解決に立ち向かうこととなる。次第に美馬に惹かれはじめる花純。ところが母と美馬の父が再婚することとなった。美馬はそれを知った上で花純に一目ぼれしたと告げるが、母と親友のこともあって花純は断る。やがて母の再婚のため、花純は母と一緒に美馬家に住むこととなった。

惹かれ合う者同士が身近にいるとあって気持ちは止まらず、二人は恋人同士になる。だが、美馬のテニススランプ、昔の親友、大人の女、過去の女と次々に障害が押し寄せ、二人は「もう一度出会って恋をしよう」と別れることにしたのだった。

主な登場人物

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春野花純(はるの かすみ)
花織高校2年生17歳。陸上部とバスケット部所属。運動神経バツグンで頭も悪くなく、美人でスタイルが良くもてるが、男勝りで直情的な性格が災いして過去11人に振られている。
美馬貴司(みま たかし)
青湘中3年生15歳。美馬コンツェルンの御曹子。小学校から中学1年までパリで育った帰国子女でもある。プロピアニストにその才能を認められるほどの腕前。プロテニスプレイヤーを目指し、テニスに情熱を注いでいる。
容姿端麗文武両道、人呼んで「プラチナブレスの美馬貴司」
若林麻子(わかばやし あさこ)
花織高校2年生17歳。花純の親友で、年下の美馬に告白して振られたもののまだ諦めていない。
高柴達郎(たかしば たつろう)
花織高校2年生17歳。花純と同じ陸上部に所属するエース。花純は気の合う男友達と思っているが、高柴は花純に片思いしている。
黒田凱(くろだ がい)
美馬家に居候。麗とは血の繋がらない義兄弟。花純と美馬のよき相談相手となる。
黒田麗(くろだ れい)
美馬家の居候。世界的なハープ奏者でもある。麗とは血の繋がらない義理の兄弟。
北条亜絵香(ほうじょう あえか)
美馬の従妹。古語「あえか」の名に恥じない容姿をしている。花純母子をよく思っていない。
ジョゼ・オスカー・ジェッタ
プロテニスプレイヤー。かつて美馬とダブルスを組んでいた。
ジーナ・オブライエン
美馬が憧れていた、元プロテニスプレイヤー。スランプに落ちた美馬のコーチになる。

小説

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  • 新花織高校恋愛サスペンス 君のためのプレリュード - 集英社、1990年3月
  • 新花織高校恋愛サスペンス さよならのラブソング - 集英社、1990年8月
  • 新花織高校恋愛サスペンス 一度だけセレナーデ - 集英社、1991年1月
  • 新花織高校恋愛サスペンス 星色のフィナーレ - 集英社、1991年5月
  • 新花織高校恋愛サスペンス 恋愛ノクターン - 集英社、1991年11月
  • 新花織高校恋愛サスペンス 恋人たちのパシォン - 集英社、1992年7月
  • 新花織高校恋愛サスペンス めぐり逢いのデュオ - 集英社、1994年1月
  • 新花織高校恋愛サスペンス番外編 薔薇のソナタ - 集英社、1994年5月

ドラマCD

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新花織高校恋愛サスペンス 一度だけセレナーデ - 集英社、1992年12月

新花織高校恋愛サスペンス 恋人たちのパシォン - 集英社、1994年3月