新渡戸遠友リビングラボ
新渡戸稲造博士 | |
種類 | 一般社団法人 |
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略称 | NELL |
本社所在地 |
日本 〒〒060-0061 北海道札幌市中央区南1条西5丁目8番地 愛生舘ビル 北緯43度03分29.89秒 東経141度20分58.72秒 / 北緯43.0583028度 東経141.3496444度座標: 北緯43度03分29.89秒 東経141度20分58.72秒 / 北緯43.0583028度 東経141.3496444度 |
設立 |
・2023年(令和05年)11月14日 (任意団体として設立) |
代表者 | 理事長 小篠隆生 |
関係する人物 |
副理事長 小澤丈夫 副理事長 木山邦樹 副理事長 横田 篤 理事 猪倉潤二 理事 高橋大作 理事 出村 誠 理事 林 匡宏 理事 伴 秀実 理事 久田徳二 理事 平池 暁 理事 藤本研一 理事 三上節子 理事 𢎭 和順 (ゆはず かずより) 監事 國田裕子 監事 藏田親義 監事 出村克彦 特別顧問 荒川裕生 特別顧問 笹原晶博 特別顧問 杉江和男 特別顧問 松井博和 特別顧問 横山 清 顧問 秋山孝二 以下約40名 |
外部リンク | 一般社団法人新渡戸遠友リビングラボ |
特記事項:応援協力機関・企業:札幌市、北海道大学、札幌農学同窓会 |
一般社団法人 新渡戸遠友リビングラボ(いっぱんしゃだんほうじん にとべえんゆうりびんぐらぼ)は、札幌市に拠点を置き、新渡戸稲造[注 1]博士を敬愛しつつ、よりよい社会作りのために活動する団体である。
なお、当団体は、2023年(令和5年)11月14日付けで(一社)「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」から(一社)「新渡戸遠友リビングラボ」へと名称変更が行われている[1]。
これまで松井博和(北海道大学名誉教授、札幌農学校同窓会理事長)が理事長を務めていたが、2024年1月10日に理事長、副理事長など大幅な役員変更があった。
法人の事業概要
[編集](一社)「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」がステップアップして、(一社)「新渡戸遠友リビングラボ[注 3]」となり、法人の事業概要も衣替えとなっている[1]。
※この節(セクション)に関しては、記事の作成者が独自の編集をするわけにいかないので、当該法人が公表する資料(文書)を元に以下に引用した。
今までの150年から次の150年へ
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- 札幌農学校の開校は、開拓使設置と並んで、札幌と北海道の曙であり、「札幌のまちづくり」「北海道農業開発」の150年にとって重要な出来事だった。
- とりわけ農業については、開拓使=農学校=札幌官園[注 4]が三位一体となって技術や経営、人材育成などに尽力したことで、わずか150年で世界に誇る北海道農業を構築した。
- 世界と同時に地域にも責任を持つ北海道大学が、研究普及に力を注ぐことは極めて重要であり、次の150年、すなわち「北」にある「光」を展望し、「北」から「世界」に発信する。
新たな目的と事業
[編集]目的
[編集]北海道大学の歴史上、最たる国際人新渡戸稲造とその妻が札幌市民のために始めた「(札幌)遠友夜学校」の創設地に、北海道内すべての関係者による新しいパブリックスペースとして、国際都市札幌市に、多様な人・情報・活動・教育・課題・議論・交流が集まる空間、未来を創る場を創設・建設し、持続する運営を目指すこととする。
事業
[編集]目的を達成するため、収益事業を含む次の事業の企画、運営等を行う。
- 小中高生を対象とした教育プログラム
- 社会人向け教育・研修等のリカレント事業
- 郷土の歴史や産業を学ぶ「北海道学」
- 地域と連携したイベント
- 国際交流事業
- 産学官交流事業
- 各種情報の発信
- その他この法人の目的を達成するために必要な事業
まちづくり実験とその研究への参画
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- 大学発祥の地を新たなまちづくり実験の場として、市民と産学官のセクターと北海道大学が協働で拠点を形成し、まちづくりに取り組む。
- まちづくり関係分野の研究者たちと学生、市民が、新たな施設(生きた実験室=リビング・ラボ)を活用して、SDGsのまちづくりを実験、実証していく。
多様なコミュニケーションを生む遠友夜学校の原形を現代版に
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- 地域と日常的かつアドホック的な交流を促す空間として、地域と施設に集う人の交流が生まれる拠点とする。遠友夜学校の原型の再編集をする。
- 子ども、大人、お年寄り、市民、来訪者が多様に交わり、楽しめる新しい公園空間とする。
会報創刊号の発行
[編集]任意団体「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」(会長・秋山孝二)は、2013年(平成25年)8月21日、会報の「創刊号』を発行した。A4判、全2ページである。会長・秋山孝二の挨拶などを載せた。
各号ページ数は異なるが、以降、諸活動の内容を記事にする形で、年1回の発行を続けた。2015年(平成27年)6月27日発行の『第3号』は、「札幌遠友夜学校創立120周年記念誌」は全30ページであった[2]。
「(仮称) 札幌遠友夜学校記念館」建築コンセプト設計の公募開始
[編集]任意団体「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」は、2014 年(平成26 年)1月1日、「(仮称) 札幌遠友夜学校記念館」建築コンセプト設計の公募を開始した。2014年(平成26年)2月20日の締切日までに合計50件の応募設計作品が寄せられた。同2月25日~3月7日の選考審査の結果、アメリカからの応募者(Naomi Darling)の作品が第1位となり、これを採用することに決まった[3][4]。
2014年(平成26年)3月20日発行の同会『会報第2号』p 8~9には、同会理事・高橋大作が「札幌遠友夜学校記念館(仮称)建設担当部からの報告」を書いている。この中で、高橋は「来年の春から建設工事が始まり、年末にはほぼ終了する予定を考えておりますが、今から建設のための募金活動を始めます」とある。つまり、2015年(平成27年)春から建設工事が始まり、同年末にはほぼ終了する」との予定が発表された。募金活動は2013年(平成25年)5月に始まっていた。
設計公募の結果については、2014年(平成26年)5月27~29日、公募作品50点のうち、制作者の同意が得られた29点の設計図と理念の展示が札幌駅前通地下歩道空間「チ・カ・ホ[5]」で公開された。
なお、建設予定地は、札幌市中央区の豊平橋近くの、新渡戸稲造記念公園[注 5][6]とされている[2]。
任意団体から一般社団法人へ
[編集]「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」は認可を受け、「任意団体」から「一般社団法人」となった。2014年(平成26年)2月14日のことであった。
法人化後も、規約等は原則的に2013年(平成25年)3月18日に設立した前身の任意団体を引き継ぐ形で運営した。役員は、理事5人、幹事1人を置き、代表理事は、秋山孝二(公益財団法人秋山記念生命科学振興財団理事長)が引き続き務めた。理事は高橋大作(日本ファータイル技術部長)などが務めた。
拠点の事務局は引き続き山﨑健作方に置いていたが、2015年(平成27年)4月に山﨑が別行動の「遠友再興塾」の代表になった関係もあり、2017年(平成29年)6月からは秋山の所有する「愛生館ビル」に移した。以後、同所にずっと置き続けた。
同会は、2014年(平成26年)12月完成予定の遠友夜学校跡地の「新渡戸稲造記念公園」造成に向け、地元の連合町内会に対して記念館建設の説明会を開き、記念館への要望を聞いた。また、公園銘板とメモリアルウォールの文言作成に、札幌市みどりの推進課とともに考え、協力した。
秋山代表理事(理事長)は2020年(令和2年)2月13日までその任に就き、その後は副理事長に退いた[2][注 6]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ https://www.ndl.go.jp/portrait/datas/311/ 新渡戸稲造|近代|日本人の肖像|‐ 国立国会図書館
- ^ 小篠隆生は、北海道大学の遠友学舎(創基125周年の記念事業)、医学部百年記念会館、オープンイノベーションハブ エンレイソウを手がけ、地域の公共施設では、積丹町立余別小学校(複式3学級の僻地小学校)、東川町立東川小学校+地域交流センター(全校生徒360名の小学校の複合化による改築)、東川町複合交流施設せんとぴゅあ(地域コミュニティの拠点を旧東川小学校の校舎のリノベーションと増築により創出)などに関わってきた経歴を持つ。そのため理事長に選任されたのだ、と(一社)新渡戸遠友リビングラボHP内「新理事長挨拶」 http://nitobe-enyu.org/240125goaisatsu/ に記述されている。
- ^ リビング・ラボとは、住民が主体となって、よりよいサービスやモノを生みだしていく活動をいう。以下、信州リビング・ラボ構想にもその説明が記述されている。(※信州リビング・ラボは当該記事とは無関係)
- ^ 札幌市内に設置された「農業試験場」を指す言葉。官園 (開拓使)に説明が記述されている。
- ^ https://w.wiki/7$fE ギャラリー最右翼の画像が、新渡戸稲造記念公園。参照のこと。
- ^ 「遠友夜学校の遺産はどう伝承されたか」(著者:白佐俊憲|監修:正倉一文)P304にもそれに関しての記述がある。以下にそれを抜粋する。――2020年(令和2年)2月13日、「一般社団法人新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」の理事長(会長)が約7年ぶりに交代し、松井博和が就任した。初代理事長(会長)の秋山孝二は副理事長に退き、第2代理事長に松井博和(北海道大学名誉教授、一般社団法人札幌農学同窓会理事長)が就任した。
出典
[編集]- ^ a b http://nitobe-enyu.org/1710-2/ 組織変更のお知らせ ‐ 一般社団法人新渡戸遠友リビングラボ公式Webページ
- ^ a b c https://enyu-research-by-iina.amebaownd.com/ 「遠友夜学校の遺産はどう伝承されたか」公式HPに掲載の同名の電子書籍版(著者:白佐俊憲|監修:正倉一文)でも、当セクションの内容について触れている。
- ^ https://fcf.furunavi.jp/Project/Detail?projectid=109 夢と希望で地域・国・世界の未来を創る場「札幌遠友夜学校記念館」を10,000人の皆さんとともに ‐ ふるなびクラウドファンディング。ここに、採用されたNaomiDarlingDarlingの作品イメージが掲載されている。
- ^ http://nitobe-enyu.org/night-school-concept/ 「札幌遠友夜学校記念館」(仮称)建築コンセプト設計公募結果発表 ‐ 一般社団法人 新渡戸稲造と遠友夜学校を考える会ウェブサイト内。ここに採用された設計案のイメージが掲載されている。
- ^ “チ・カ・ホ 札幌駅前通地下広場”. 札幌駅前通まちづくり株式会社. 2023‐11‐03閲覧。
- ^ “新渡戸稲造記念公園 中央区南4条東4丁目 ‐ 札幌の公園・緑地”. 札幌の歴史・文化情報館. 2023‐11‐03閲覧。
参考文献
[編集]- 三島徳三『「遠友夜学校」校名の由来と「独立教会」』(一財)新渡戸基金『新渡戸稲造研究』第15号 所収、2006年。
- 三島徳三『新渡戸稲造と遠友夜学校ー現代の教育課題とのかかわ愛りで』北海道基督教学会『基督教学』第45号 所収、2010年。
※上記、両論文とも、三島徳三『新渡戸稲造のまなざし』北海道大学出版会、2020年 に転載されている。
- 三上節子『札幌遠友夜学校の誕生と発展ーそれを支えたものは何か』北海道基督教学会『基督教学』第52号 所収、2017年。
- 原田昭子『札幌遠友夜学校のあゆみ』冊子、2018年。