新津丘陵
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新津丘陵(にいつきゅうりょう)は、新潟県の越後平野東縁にある丘陵。
地形
[編集]新潟積成盆地を特徴づける北北東から南南西に走る丘陵のひとつ[1]。その南限を加茂川(または五十嵐川[2])とする[1]。新潟市秋葉区、五泉市、田上町、加茂市、三条市にまたがる位置にあり、第三期の褶曲山地をなす[2]。魚沼丘陵背斜軸の北方延長線上に位置し[2]、開析(侵食)の進んだ丘陵で緩やかな谷が深く入り込んでいる[3]。標高は約300m以下の起伏の少ない山地・丘陵である[3]。
南北20km、東西5km[2]。標高は丘陵北端の秋葉山(あきはやま)付近で83m、新潟市域南端の菩提寺山(ぼだいじやま)で248.1mでとなっており[3]、護摩堂山(ごまどうやま)を最高点とする[2]。丘陵北端部は新潟市秋葉区において沖積平野に没する[2]。
土地利用
[編集]古くから里山(たきぎ・山菜・果実・用水などの生活に結びついた山)として親しまれてきた[3]。北西部の新潟市秋葉区金津周辺は油田層があり、明治・大正期に盛んに採油された金津油田がある[2]。また、金津油田以外にも多数の油田が分布し、総称して新津油田と呼ばれていた。この地帯では横穴や油井などの遺構が残されているほか、現在でも油やガスが湧出している箇所がある[4]。
施設
[編集]丘陵内には「木もれ陽の遊歩道[5]」をはじめとする遊歩道が多数整備されている。
脚注
[編集]注釈
出典
参考文献
[編集]- 角川日本地名大辞典 編纂委員会『角川日本地名大辞典 15 新潟県』(株)角川書店、1989年10月8日。ISBN 4-04-001150-3。
- 『新津市史 資料編1 原始・古代・中世』新津市、1989年2月28日。
- “新潟市のあゆみ (パンフレット) 増補改訂版”. 新潟市. 2019年5月26日閲覧。
- 朱雁,石沢進 (2007). “新津丘陵における暖温帯植物の分布 (2)”. 新津植物資料室年報 (積雪地域植物研究所(新津植物資料室)) .
- “新潟県新津丘陵における金津層の珪藻化石と地質年代” (PDF). 2013年11月11日閲覧。
外部リンク
[編集]- 新潟市秋葉区:水と緑のまち
- 「にいつ丘陵周辺ウォーキングマップ」
- 新潟市秋葉区:刊行物など
- 「にいつ丘陵探検マップ」「里山歩きマップ(菩提寺山・高立山・護摩堂山)」
- 新潟市秋葉区:レジャー・公園
- 丘陵北部の各種遊歩道・公園に関する情報