新島々駅
新島々駅* | |
---|---|
駅舎(2006年9月) | |
しんしましま Shin-shimashima | |
◄AK-13 渕東 (1.7 km) | |
所在地 | 長野県松本市波田赤松3050-1 |
駅番号 | AK-14 |
所属事業者 | アルピコ交通 |
所属路線 | ■上高地線 |
キロ程 | 14.4 km(松本起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
258人/日(降車客含まず) -2017年- |
乗降人員 -統計年度- |
649人/日 -2017年- |
開業年月日 | 1922年(大正11年)9月26日[2][3][4] |
備考 |
自動券売機設置 1985年まで1.3km先に島々駅あり |
* 1966年に赤松駅から改称。 |
新島々駅(しんしましまえき)は、長野県松本市波田赤松にある、アルピコ交通上高地線の駅で同線の終着駅である[1][3]。駅番号はAK-14。
歴史
[編集]- 1922年(大正11年)
- 1932年(昭和7年)12月2日:筑摩鉄道が社名を松本電気鉄道に変更する[2]。
- 1955年(昭和30年)4月1日:路線名を島々線から上高地線に変更する[2]。
- 1966年(昭和41年)10月1日:島々駅からのターミナル機能移設に伴い新島々駅に改称[2][1]。
- 1983年(昭和58年)9月28日:台風10号による土砂災害で不通、当駅 - 島々駅間が休止となる[2]。
- 1985年(昭和60年)1月1日:当駅 - 島々駅間が廃止、終着駅となる[2]。
- 2002年(平成14年)7月20日:駅舎を改築[6]。
- 2011年(平成23年)4月1日:松本電気鉄道の合併に伴い、社名をアルピコ交通に変更[2]。
- 2022年(令和4年)2月17日:交通安全と観光振興を祈念し、駅構内(改札内)に「新島々駅鉄道神社」を設置。祭神は穂高神社より勧請[7][8]。
駅構造
[編集]島式ホーム1面2線を有する地上駅で[3]、直営駅である[1]。ホームと駅舎は構内踏切で連絡を行えるが、この踏切に警報器はない。駅前に上高地方面へのバスの発着拠点である新島々バスターミナルを併設している[9]。列車到着時のみ改札が開始される。
自動券売機を設置し、当駅からの鉄道・バスの片道乗車券を発売している。出札窓口はバス窓口も兼ねており、一部駅までの硬券乗車券や長野や東京都区内などJR線連絡の乗車券も購入できる。また改札内には精算窓口があり、当駅までの精算のほか、上高地方面へ向かう旅客には松本からの鉄道・バス乗継乗車券も発売する。
廃止された旧島々駅方面への線路が西へ数十メートル残されており、日中の車両点検・列車交換・夜間留置に使われている。過去には出発信号機も撤去されずに長らく残っていたが、そのときは使用停止状態となっており横を向いていた。島式ホームはどちらにものりば番号がなく、駅舎側が副本線で日中は輸送余剰となった車両の留置に使われることが多い。また、2020年にはアルピコ交通創立100周年を記念して、当駅の駅名標デザインを刷新した。長野県のマスコット「アルクマ」、松本市のマスコット「アルプちゃん」、上高地線のイメージキャラクター「渕東なぎさ」(鉄道むすめ、名前は渕東駅と渚駅が由来)がそれぞれ描かれている[10]。
-
ホーム(2024年10月)
-
改札(2018年7月)
利用状況
[編集]「松本市統計書」によると、1日平均の乗車人員は以下の通りである。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2009 | 236 |
2010 | 233 |
2011 | 230 |
2012 | 258 |
2013 | 252 |
2014 | 241 |
2015 | 265 |
2016 | 271 |
2017 | 258 |
駅周辺
[編集]- 梓川[3]
- 国道158号
- 松本市波田観光案内所 - 旧島々駅舎の復元施設。2022年解体[11]。
- パークアンドライド駐車場
- レゾナック赤松発電所
- 梓川導水路
- 上海渡分水工
- 波田堰、中信平左岸幹線、梓川補給水路、中信平右岸幹線
- 八景山公民館(北岸)
- 八景山橋
バス路線
[編集]アルピコ交通バス(通称・松本電鉄バス)の新島々営業所(新島々バスターミナル)が併設されており、バスは駅前の操車場から発着している。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d 信濃毎日新聞社出版部『長野県鉄道全駅 増補改訂版』信濃毎日新聞社、2011年7月24日、319頁。ISBN 9784784071647。
- ^ a b c d e f g h i j 寺田 2013, p. 240.
- ^ a b c d e 鼠入昌史『終着駅巡礼』イカロス出版、2016年12月25日、62頁。ISBN 978-4-8022-0259-6。
- ^ a b 『令和元年度鉄道要覧』電気車研究会、2019年10月2日、80頁。ISBN 978-4-88548-132-1。
- ^ 今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図 6号 北信越』新潮社、2008年、p.39
- ^ 「鉄道記録帳」『RAIL FAN』第49巻第10号、鉄道友の会、2002年10月号、22頁。
- ^ “上高地線の新島々駅構内に「鉄道神社」 登山や交通の安全祈願”. 信濃毎日新聞デジタル (信濃毎日新聞社). (2022年2月18日) 2022年2月18日閲覧。
- ^ “【鉄道】新島々駅鉄道神社の設置について”. アルピコ交通 (2022年2月17日). 2022年2月18日閲覧。
- ^ a b “外国人客対応の路線バスガイド 上高地便に28日から”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(信濃毎日新聞). (2018年4月20日) 2021年11月11日閲覧。
- ^ “【鉄道】新島々駅駅名板デザインの変更について”. アルピコ交通 (2020年12月1日). 2021年11月11日閲覧。
- ^ “旧島々駅復元駅舎の解体始まる 県内外のファン落胆”. 市民タイムス (市民タイムス). (2022年2月15日) 2022年2月18日閲覧。
- ^ “上高地を歩いてガッツリ腹ごしらえ~松本駅「山賊焼」(760円)【ライター望月の駅弁膝栗毛】”. ニッポン放送 NEWS ONLINE (2016年9月1日). 2021年11月11日閲覧。
参考文献
[編集]- 寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年1月19日。ISBN 978-4-7770-1336-4。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 新島々駅 - アルピコ交通