新保吉伸
新保 吉伸 にいほ よしのぶ | |
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生誕 |
1961年10月10日 京都府 |
国籍 | 日本 |
職業 |
精肉店店主・レストランオーナー 株式会社サカエヤ代表取締役 |
公式サイト | 精肉店サカエヤ http://www.omigyu.co.jp/ |
新保 吉伸(にいほ よしのぶ、1961年10月10日 - )は、日本の精肉店店主・レストランオーナー。京都府出身。近江牛を扱う精肉店「サカエヤ」代表を務める。
来歴
[編集]高校を卒業後、1年間は自動車会社、花屋、葬儀屋など、いろんな職業を経験した後、19歳から精肉店に勤め、27歳で独立する。
2000年までは、どこにでもあるような街の精肉店だったが、2001年9月に発生した牛海綿状脳症(BSE、狂牛病)により、大きなダメージを受け多額の負債を抱えた。当時400件あった取引先は1年の間に0件となる。返済先送りの融資での維持が限界に近づいたところで、インターネットでの販売に活路を見出す。独自にトレーサビリティシステムを開発し、これは「関西IT百撰」で優秀賞、経済産業省推進事業IT経営百選2006最優秀賞を受賞した。その効果もあり、徐々に売り上げが回復した。
その後も、生産農家との取り組みが評価され、フード・アクション・ニッポンアワード2010優秀賞 、フード・アクション・ニッポンアワード2014審査委員特別賞を受賞した。
2015年、北海道様似の駒谷牧場のアンガス牛を「ジビーフ」としてブランディングした。
2016年、愛農学園農業高等学校の養豚部が育てている豚を「愛農ポーク」としてブランディングした[1]。
2017年9月21日に店舗を移転し、レストラン「セジール」を併設。
2019年5月7日オンエアされたNHK総合『プロフェッショナル仕事の流儀』"我流、肉道~精肉店店主・新保吉伸~"では、名もなきノーブランドの牛肉を、最高ランクに匹敵する味へと生まれ変わらせる男として、大きな話題を呼んだ。
現在は精肉業者育成にも力を入れ、全国から研修生も受け入れている。
受賞歴
[編集]- 2010年 10月 滋賀Web大賞
- 2011年 2月 FOOD ACTION NIPPONフード・アクション ニッポンアワード2010プロダクト部門優秀賞
- 2014年 11月 FOOD ACTION NIPPONフード・アクション ニッポンアワード2014審査員特別賞
- 2021年 2月 Gault &Millau(ゴ・エ・ミヨ)イノベーション賞
- 2023年 3月 「bean47」2022 年度 全日本・食学会 流通関係者賞
著書
[編集]- 『どんな肉でも旨くする』世界文化社、2019年7月
脚注
[編集]- ^ 日本一旨い!?高校生がつくるトップシェフ達に愛される年間100頭の希少な豚肉 - 料理王国(2021年7月22日)2023年2月22日閲覧
参考文献
[編集]- 『GQ JAPAN』コンデナスト・ジャパン、2015年9月、p51
- 『週間現代』講談社、2018年4月、p5
- 『dancyu 』プレジデント社、2018年9月、p91
- 『あまから手帖』株式会社クリエテ関西、2018年12月、p17
- 『あまから手帖』株式会社クリエテ関西、2019年4月、p40
- 『家庭画報』世界文化社、2019年7月、p81
- 『翼の王国』ANA「翼の王国」編集部、2019年10月、p52
- 『一個人』KKベストセラーズ、2019年11月、p58
- 「つなぐ人第一回 新保吉伸」『SIGNATURE』2020年4月号、三井住友トラストクラブ[要文献特定詳細情報]
- 『あまから手帖』株式会社クリエテ関西、2021年1月、p126
- 『週刊文春』 2021年2月[要文献特定詳細情報]
- 『料理王国』ジャパン・フード&リカー・アライアンス株式会社、2021年5月、p28
- 松浦達也「ストーリーのある贈り物 滋賀県/草津市 サカエヤの近江牛」『Discover Japan』2021年12月号、ディスカバー・ジャパン、pp.20 - 21
- 「特集 近江へ!」『婦人画報』2022年6月号、ハースト婦人画報社[要文献特定詳細情報]
- 『CREA Traveller』文藝春秋、2022年8月、p50
- 『BRUTUS』マガジンハウス、2022年10月[要文献特定詳細情報]
- 『CREA』文藝春秋、2022年12月[要文献特定詳細情報]